2024年6月、RPAテクノロジーズ株式会社は、会社統合の上、オープン株式会社へ社名を変更予定です。
 
 
 

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【イベントレポート】DX推進リーダーに贈る ~推進を行うキーマンを社内で発掘する方法~

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RPAテクノロジーズ株式会社「DX人材とは」

RPAテクノロジーズでカスタマーインスパイア事業部の部長兼、DXpass事業責任者を担当しております。和田と申します。

簡単な自己紹介をいたしますと、今でこそIT企業の事業責任者ですが、元々のキャリアのスタートは学習塾からでした。自分自身が学び続けながらIT業界でキャリアを積んできたこともあり、IT業界や知識に明るくない方が一体どのような部分でつまづいてしまうのかを理解しながらご支援を続けて参りました。本日のセミナーでは、そういった観点も踏まえてお話ができればと思っております。

次に弊社のご紹介となります。株式会社RPAテクノロジーズは主力事業として、RPA(Robotic Process Automation)をコア技術とした「BizRobo!」を提供している会社です。サービスの提供・運営を通して培ったノウハウを活かし、先日DX人材育成事業の「DXpass」をリリースしました

それではセミナーの内容に移りたいと思います。昨今では、DXという言葉がバズワード化し、当然のようにDX人材が求められる時代になりました。そもそもDXとは、デジタルテクノロジーを使って、ビジネスモデルに変革をもたらすことです。変革(トランスフォーメーション)をXと定義し、いかにビジネスモデルを変え、顧客体験を最大化するかとされています。

DXを推進する人材こそが大切なポイントです。誰が推進に携わり、どう動くかでプロジェクトの成否は大きく変わります。「組織の合意形成をしっかり取っていこう」「組織の関係者にどうやって、理解を得よう」という動きをするのは、やはり人です。

以上のことから、DX推進をしていくためのキーファクターが、まさにDX人材であるということをセミナーの最初に定義付け、どういう動き方をすることが求められているのか?DXのプロジェクトを成功に導くには、どのようなアクションが必要なのかを、本日のセッションを通して紐解いていきたいと思います。

 

 

「DXpass」ホームページ

 

 

株式会社シイエム・シイ「リーダーと推進者向けの課題解決方法」

株式会社シイエム・シイ DX商材統括部・戦略企画室の湯浅と申します。簡単に自己紹介をいたします。私は2020年にシイエム・シイへ入社し、不動産の広告部門にて営業担当を経て2021年の10月に、「KAIZEN FARM」というツールの立ち上げにあたり、広報業務を担当しました。その後部署名がDX商材統括部に変わり、現在に至ります。

弊社は1962年の創業で、ちょうど今年で60周年を迎えることができました。従業員数は連結で934名で、グローバルで31の拠点を持つ会社です。

ここからは「KAIZEN FARM」の成功事例に加え、DX人材というテーマに先駆けまして、具体的な課題の解決方法をご紹介します。

初めに、私たちが考える業務改善、DX化のフローを下記の図を用いて簡単にご説明いたします。皆様はDXと聞くと、電子化や自動化といった具体的なデジタルツールを思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、重要なのは導入前のフローです。DX導入の前Plan部分では、対象業務の可視化や整理・分析。より遡ぼると、そもそもDX化・改善をする必要性や戦略の議論になります。

DXに対する知識やスキルを持ってしても、担当者1人では解決できないような壁に当たることもあります。このタイミングで、いかに周りの人を巻き込めるかが重要です。

「KAIZEN FARM」は、業務の棚卸し・見える化をサポートするクラウド型ので業務改善支援ツールです

「KAIZEN FARM」の中で、きちんと業務の整理・棚卸しができていれば、そのまま 1つの答えとして、ワンタッチでマニュアル化できたり、自動化できる業務を判別したり、具体的なDXのソリューションにつながる機能を備えております。

次に、KAIZEN FARMの事例をご紹介いたします。KAIZENFARMチーム営業担当の坂部より、KAIZEN FARMユーザー様へ実施したインタビューをご覧ください。
今回、株式会社東京ニュース通信社の奥山様にお越しいただきました。出版事業をはじめ、多岐にわたる事業を展開されている企業です。

奥山様は、次世代プロセス推進部にて業務プロセスの最適化をはじめとした業務改善を担当されております。どのように周囲を巻き込み、DX推進をしているのか、ぜひご参考ください。

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坂部様:
KAIZEN FARMを導入いただいたきっかけはどのようなものでしょうか?

奥山様:
私の所属する次世代プロセス推進部は、会社内の業務プロセスを最適化していくという役割がございます。部門体制としては、私1人しか所属していないため、多方面からの協力を仰ぎたいと考えておりました。
情報収集の一環としてRPAコミュニティというイベントによく参加しているのですが、イベント内でシイエム・シイさんにKAIZEN FARMをご紹介いただく機会があり、使えそうだと思ったことがきっかけです。

坂部様:
現時点でのKAIZEN FARMの活用方法を教えてください。

奥山様:
弊社の業務改善は、ボトムアップで進めております。色々な業務部門に提案を持ちかけ、了解を得た部門では業務をどんどん棚卸表へ書き込んでもらって、可視化を進めております。

坂部様:
企業様によっては、なかなか業務部門の協力を得づらいという意見をよく耳にするのですが、合意形成のポイントはございますか?

奥山様:
KAIZEN FARMの導入決の決め手となったのが、業務部門の方に実際に見てもらったことだと思っております。サクサク動くこと・インターフェースがとても見やすく、直感的な操作が可能だということに魅力を感じておりました。

みんなが使えるエクセルなどの既存ツールも検討しましたが、部門ごと・業務ごとでの管理になってしまう課題をKAIZEN FARMで解消できることもポイントでした。

坂部様:
最初にツール自体を業務部門に体感いただくことは大切ですね。
新規のシステム導入する際にもKAIZEN FARMをご活用いただいたと伺いましたが、いかがでしょうか?

奥山様:
新規のシステム導入する部門に関しては、以前から業務を可視化して、見直しをしたいと考えておりました。KAIZEN FARMを活用する中で特に便利だと思ったのが、作業工程の入れ替えがボタン1つでできる機能です。

対象業務の工程が複雑なこともあり、可視化して棚卸をしてもらうのに時間かかると想定しておりましたが、質問もほとんどなく1週間ほどで作業が完了し、スムーズに進めることができました。

坂部様:
複雑な作業を1週間で棚卸しできたのですね。
現状把握のために棚卸を実施されたと思いますが、そこでツール連携の可能性など、得られた気づきはございますか?

奥山様:
1つはチャットボットの連携です。業務に使っていない時間が多いことに気づき、ヒアリングをしてみると問い合わせ対応に時間を使っていることがわかりました。そこで問い合わせ対応の自動化を目的として、チャットボットの導入を社長に提案いたしました。

2つ目といたしまして、今後マニュアルの整備に取り組めそうだと感じています。新規システムの導入検討をしている部門が今回KAIZEN FARMを活用して業務を棚卸してくれたのですが、私の想定以上に業務の内容を詳細に書き込んでくれました。

業務部門の人たちも、棚卸した内容のマニュアル化を期待しているという手応えも感じました。KAIZEN FARMを用いた手順を確認するために使ったり、それをさらにシイエム・シイさんのサービスで、マニュアル化していくことによって、活用する流れも見えてきたと思います。

坂部様:
まさに私たちが思い描いている理想の改善のフローです。最後に奥山様の今後の展望をお聞かせください。

奥山様:
いくつかKAIZEN FARMの活用事例ができて、それを元に業務の見直しや、さらなる改善の展望が見えているので、今後もKAIZEN FARMをツールとして活用し、業務をどんどん可視化することを続けていきたいと思っています。

坂部様:
KAIZEN FARMを起点とした様々な取り組みを本日はお伺いできました。他のユーザー様にも学びの場になったと思います。本日はありがとうございました。

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事例にあった通り1人部署という環境でも、周囲を巻き込むことで、DX化は可能と言うことがお分かりいただけたと思います。

DX推進といっても、単にITスキルをつけるということではなく周りを巻き込むスキル・話を共有するスキル・業務全体を可視化するスキルでプロジェクトを推進させることが可能であることが伝わっていると嬉しいです。

トークセッション

和田:
セッションのテーマに関連して4つのパネルをご用意させていただきました。

①「DX推進は最適解を探す旅?」

和田:
事例をお伺いして気づいた点は、DX推進に関する情報収集をコミュニティを通してなさっていた点です。
私もBizRobo!のユーザーコミュニティ運営に長年携わっておりますが、いつもイベント開催時は多くの方にご参加いただき、皆様の熱量の高さを日々感じております。
このニーズは、DX推進の不確かさから来るものではないかと考えました。新規事業を立ち上げる際に必ずしも解があるわけではないので、他社の情報を知りたいと考えることは非常に理にかなっていると思います。

情報感度を高く持って、セミナーやコミュニティで様々な事例や情報に触れることで、自分の会社にとってベストな解を探していくことが大切だと感じました。

湯浅様:
DXには正解がいくらでもあるので、その中から最適解を探すことはまさに「旅」であると実感しています。
部門や役職によっても正解は様々ですし、そもそも本当にDX化する必要があるのか、と、議論を深めることでたくさんの正解が出てくると思います。

他社事例をインプットしたり、セミナーという形で聞くことに加え、近しい人に直接ヒアリングすることも有効かと思います。
インプットした情報をそのまま模倣するというよりも、自社にアレンジして応用させることが最適解への近道だと思います。

アレンジ部分に関しても、他社と自社の業務プロセスの比較を行う必要もありますので、一度全体の業務を可視化・棚卸することを推奨しております。

和田:
いかにフラットで本質的な情報を仕入れることができるか、というのは非常に大切なポイントです。そういった点でもコミュニティが有用であることを改めて感じました。有用な情報を仕入れることができるチャネルを持つことで、最適解を探す選択肢が増えると思います。

②「トップダウンかボトムアップか」

和田:
早さと言う観点ではトップダウンですが私の考えとしてはどちらが正解でもなく、それぞれ効果的な進め方を知っておくことで、円滑にプロジェクトを進行することが可能です。ボトムアップでのキーワードは「巻き込み力」に尽きると思いますが、湯浅さんはいかがお考えですか?

湯浅様:
どちらも良し悪しはあると思います。
目的によりますが、大きな規模で一気に変革をするのであれば、やはり経営層を巻き込んでいく必要がありますので、トップダウンを選択いただくべきかと思います。

より根本的なところを改善をしていきたい場合は、現場部門からしっかり意見を吸い上げて上進するというボトムアップのプロセスが適切かと思います。
共通して、反発層が現れるケースが多数かと思います。トップダウンにしろ、ボトムアップにしろ、巻き込み力や周囲の協力を得る力が必要だと思います。

和田:
言語化できない人柄の部分も大きいと感じます。この人にお願いされたらやってみようかな。と思わせる力もある意味では重要だと思います。

③「スモールスタートのススメ」

和田:
事例でご紹介いただいたプロジェクトでは、スモールスタートでの推進こそが成功要因ではないでしょうか。
最終的なゴールを見据えて、ファーストステップとして使いやすいツール導入から始めることは、進め方として非常に理にかなっていると思います。

湯浅様:
小さな成功体験を作るため小さな改善をコツコツ積み上げていくと、周りからの反発はどうしても起こってしまいます。反発層が小さな成功体験を目の当たりにすることで、だんだんと信頼や期待に変化していくのではと思います。

④実務経験

和田:
なぜ当社が現場内製型でのDX推進を推奨しているかという理由は実務経験にあります。DXは現状の業務を変革させていく取り組みですが、元々の業務が何かを知らない限りは、変革は難しいと考えます。
そのため、実務経験が豊富な方の存在が非常に重要かと考えておりますがいかがでしょうか。

湯浅様:
先ほどの事例ですと、具体的なデジタル化の意見がございましたが、これはトップダウンでは降りてきづらいのではと思っています。現場の人の意見から吸い上げて改善を図っていくべきだと思います。

DX推進のポイント

この度、BizRobo!事業の知見を生かし、DX人材育成の事業であるDXpassというサービスをリリースしました

この中のDX適正診断というサービスは会社の中に埋もれているであろう、DX人材の適正がある方を発掘していくことを目的として、サービスに組みました。

診断を設計する際、弊社クライアント様にの中で、DX推進プロジェクトに従事されている方にご協力いただきました。この分析は神奈川大学の杉山教授と共同研究という形で取り組み、心理学的なアプローチからDX人材とは、どのような行動特性があり、 日々何を意識して動いているのかを徹底的に分析しております。

分析の結果DX人材の動きとして5つの要素を見出すことができました。

1.顧客と分かりやすい言葉で意識を合わせ解決策のシナリオを伝える
2.有用な人材を見つけて、やる気にさせ、引っ張っていく
3.関係者の幸せを考え、経営課題へのDXによる解決を見出す
4.好奇心を強く持ち、新しい技術やツール、人材情報、ビジネスモデルについて調べる
5.幅広い技術ツールを使いこなし、活用できる

ご参加の皆様にも多くの項目が当てはまるのではないでしょうか。

DX人材として活躍できる可能性が高い人物像は、ステークホルダーの役に立っていることを実感できる方。最新技術やツールに好奇心を持ち、学習を継続できる方。そしてメンバーをエンパワーできるような巻き込み力のある人です。

これらの要素をもとに、DX適正診断のアセスメントを設計いたしました。どのような人材をDX推進の担当者に据えるべきかお悩みの企業様にぜひご検討いただきたいサービスです。

 

 

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ご案内

太田様:
シイエム・シイグループ株式会社 メインの太田と申します。本日は2023年1月に首都圏のお客様に向けてオープンします、東京DXセンターのご紹介をさせていただきます。

こちらの東京DXセンターはシイエム・シイグループ株式会社メインとRPAテクノロジー株式会社が提携し、お客様の業務効率化とDXを強力にサポートするため、東京三田にオープンします。

運営会社である株式会社メインは東京と名古屋に「!Center名古屋(びっくりセンター名古屋)」という拠点を保有し、人材教育と高い負加価値を持った人材提供を行っている創業35年の会社です。

東京DX Centerでは、RPAの導入から、アフターサポートまでに必要な各種研修や技術者の人材提供、そして導入後の伴走支援までトータルでサポートいたします。お客様が業務プロセスを抜本的に見直して、最適化するための各種サービスをこれから首都圏の皆様に向けて提供する準備を進めております。

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本イベントレポートの動画を公開しております。
下記よりご視聴いただけます。

 

 

本イベントの動画を視聴する

 

 

また、今後もWebセミナーやすでに実施したセミナーのアーカイブ配信もご用意しております。ご不明点やRPAについてご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

DXpassサービスサイト:https://dxpass.bizrobo.com/
KAIZEN FARM:https://kaizenfarm.jp/
Webセミナー一覧:https://rpa-technologies.com/seminar/
お問い合わせ:https://rpa-technologies.com/inquiry/contact/