2024年6月、RPAテクノロジーズ株式会社は、会社統合の上、オープン株式会社へ社名を変更予定です。
 
 
 

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RPAの日本国内・世界シェアは?市場規模やシェア率の高い製品ランキングも解説

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近年、国内だけでなく世界的にもRPAの需要が高まっています。日本では2019年時点ですでに38%(※2)もの企業がRPAを導入RPAは人手不足の解消や人件費削減、業務効率化など経営にあらゆる恩恵をもたらしてくれる存在です。

そこで本記事では、シェアの高いRPAメーカーおよび製品をランキング形式で解説します。どの製品にどのような魅力があるのかも、比較表でわかりやすく説明。導入時のポイントにも触れます。

さらに、RPA導入時のポイントや事例などと併せてお読みいただくと理解がより深まります。これからRPAを導入する企業担当者さまは、下記ボタンより資料を手に取り、ぜひ参考にしてください。

RPAの市場規模

2019年度のRPA市場規模

2020年における矢野経済研究所の調査によると、国内のRPA市場規模は堅調な右肩上がりとなっています(※1)。

2019年度のRPA市場規模は、事業者売上高ベースで529億7,000万円(前年度比56.7%増)。アフターコロナでは省人化とコスト削減ニーズの高まりに対し、RPAの導入を検討する企業も増えています。

一方、コロナ禍で売り上げを伸ばし続ける企業にとっても、これまでの体制でより多くの利益を生むにはRPAの活用が有効です。こうした背景から、国内のRPA市場規模は順調な拡大傾向にあります。

RPAそのものの概要については、「業務を自動化するRPAとは?自動化できる業務例やメリットデメリット・導入手順を徹底解説」をご覧ください。

日本と世界におけるRPAシェア

では日本と世界におけるRPAシェアを見ていきましょう。RPAのシェアが高まっているのは、日本だけではありません。

しかし、RPAのグローバル市場の4分の1は日本といわれているほど日本でRPAのブームが起きているのも事実です。この背景には、RPAを導入しやすい製造業が日本に多いことや、非効率な業務が未だに多く残っていることなど、さまざまな要因が考えられます。

日本企業のRPA導入率は38%

株式会社MM総研の2019年11月時点の調査によれば、日本企業の約38%がRPAを「導入済み」だと回答(※2)しています。

業種別に見ると、最もRPA導入割合が高いのは金融業界で59%です。一方、前年比で導入の伸び率が高いのは学校・医療福祉や流通業界とあります。

大手起用におけるRPAブランド別の浸透率

また大手企業におけるRPAブランド別のシェア(※2)は、以下のとおりです。

世界でも高いシェアを占める「UiPath」に次ぎ、BizRobo!やWinActorといった国産RPA製品がランクインしています。

世界でのRPAシェア1位はUiPath

世界でのRPAシェア

世界でのRPAシェアは、以下のとおりです。右軸がマーケットシェアとなっており、UiPathが10%近くのシェアを占めています(※3)

そのあとに大きく差を付けて、マイクロソフト社の「Microsoft Power Automate」や「Automation Anywere」などが追随しています。

国内大手企業と中小企業のRPAシェア

日本国内の大手企業と、中小企業の間でもRPAの導入率に差が出ています(※1)。

国内大手企業と中小企業のRPAシェア

株式会社MM総研の調査によると、2019年時点で年商1,000億円以上の大手企業のRPAシェアは51%年商50億円以上から1,000億円未満の中小企業は25%とあります。

このように国内では、企業の規模によって導入率には倍以上の開きがある状況です。

中小企業のRPA導入状況について詳しく知りたい場合は、「中小企業におけるRPA導入の現状|事例から見える導入ポイントを徹底解説!」をご覧ください。

RPAのシェアに関する今後の見通し

BCC Researchの調査によると、RPAの世界市場規模は2022年の32億ドルから今後2027年には153億ドルまで拡大すると予測されています(※4)。

産業別従業員不足のDIの推移

これは日本も例外ではありません。日本は特に少子高齢化に伴い、今後は生産人口の減少が大きな課題となる見通しです。下記図のとおり、どの業界も2020年以降は従業員数過不足DI(注1)のマイナス幅が拡大しています(※5)。

(注1)従業員数過不足数DIとは、 従業員の今期の状況について、「過剰」 と答えた企業の割合(%) から、「不足」 と答えた企業の割合(%) を引いたもの。

そのため国内でも減りゆく人手を補うため、RPAのシェアが高まる見通しです。

国内でシェアの高いRPA製品ランキング

ではここから、国内でシェアの高いRPA製品ランキングを見ていきましょう。

※左にスクロールをしていくと情報が閲覧できます。

製品名 こんな企業におすすめ 特徴 料金 無料お試しプラン 複数拠点での利用 サポート
UiPath ・基幹業務を自動化したい
・専門性が高く特殊な業務も自動化したい
・シェアや知名度の高いサービスを導入したい
・世界3大RPAソフトの1つ
・拡張性が高く幅広い業務に対応
月額420ドル~
問い合わせフォームあり
BizRobo ・費用を安く抑えたい
・直感的に使えるRPA製品を探している
・休日や長期休暇中も稼働させたい
・プランがシンプルで安価
・直感的な操作感
・1ライセンスで無限にロボットを増やせる
・バックグラウンドでの稼働が可能
年間90万円~
チャットサポート・
e-ラーニングほか
WinActor ・すぐに使い始めたい
・複雑な操作は避けたい
・複数の拠点で活用したい
・インストールするだけですぐに使い始められる
・GUI完備で高度な知識は不要
・リモート、複数拠点での稼働が可能
年間24万8,000円~/PC1
運用サポート・e-ラーニングほか
Blue Prism ・金融・医療業界の企業
・高いセキュリティ性能を求めている
・同時に大量のロボットを稼働させたい
・業務内容ごとに細かく権限の付与が可能(高いセキュリティ性)
・最大1000台までのロボットを集中管理可能
・AI連携も可能

プロダクションサポート・
ビジネスクリティカルサポート窓口完備
PegaRPA ・業務効率を上げる方法を常に模索したい
・ビジネスコンサルティングを利用している、
もしくはしたいと考えている
・導入をスムーズにしたい
・BPMS機能あり
・業種ごとに用意されたアプリケーションで導入が簡単に

サポートセンター・
サポートドキュメント完備
Automation Anywhere ・よくある簡単な業務を自動化したい
・プログラミングはできるだけ避けたい
・一度に大量のロボットを稼働させたい
・500種類以上のロボットテンプレート完備
・米国製品でありながら完全日本語のサポートあり
・大規模なロボットの集中管理に対応
月額750ドル~
3種類のサポートプランあり
Software Robot Solution ・プログラミングに自信がない
・ライセンスやサポートなどのプランを
自由にカスタムしたい
・高度な認識機能であらゆる業務を簡単に学習
・ライセンス買取型
・ロボット作成からサポートまで、豊富なプランを展開
月額12万円~
e-ラーニング

自社にはどの製品が合っているか、ぜひチェックしてみてください。

1位:UiPath-世界3大RPAソフト・高い拡張性あり

UiPath_LP


UiPathは日本だけでなく、世界でもシェア1位を誇るRPA製品です。基幹業務の自動化実績も多く、多岐にわたる機能の実装が可能。

必要に応じてAIやSaasとの連携もでき、専門性の高い特殊な業務の自動化も難なくこなせます。費用はドルで計算されるため、1ドル149円と仮定すると月額7万3,010円です。またプランをアップグレードすれば、最大100までライセンスを増やせます。

製品名 UiPath
こんな企業におすすめ ・基幹業務を自動化したい
・専門性が高く特殊な業務も自動化したい
・シェアや知名度の高いサービスを導入したい
特徴 ・世界3大RPAソフトの1つ
・拡張性が高く幅広い業務に対応
料金 月額420ドル~
無料お試しプラン
複数拠点での利用
サポート
問い合わせフォームあり
公式サイト UiPath

2位:BizRobo!-老舗で直感的な操作が可能

BizRobo!


BizRobo!は、創業10年以上の「RPAテクノロジーズ株式会社」が提供するRPA製品です。業界内では老舗といえる立ち位置で、地方自治体から三菱重工や日本生命といった大手企業などの導入実績も多数

またノンIT企業でも導入しやすいよう、ドラッグアンドドロップでできる簡単な操作や見やすい画面が特長です。

さらにプランがシンプルなのも人気のポイント。1つライセンスを購入すれば無限にロボットを増やせるため、業務が拡大しても追加料金は発生しません。またバックグラウンドでもロボットを稼働させられるため、ロボット専用のパソコンを用意する必要もないのが魅力です。

製品名 BizRobo!
こんな企業におすすめ ・費用を安く抑えたい
・直感的に使えるRPA製品を探している
・休日や長期休暇中も稼働させたい
特徴 ・プランがシンプルで安価
・直感的な操作感
・1ライセンスで無限にロボットを増やせる
・バックグラウンドでの稼働が可能
料金 年間90万円~
無料お試しプラン
複数拠点での利用
サポート
チャットサポート・e-ラーニングほか
公式サイト BizRobo!

3位:WinActor-7,000社以上の導入実績

WinActor_LP


WinActorはNTTグループが提供する純国産のRPAツールです。海外のRPA製品は日本語対応サポートが完備されていない場合も多数。

しかしWinActorなら完全日本語対応のマニュアルやサポート体制を完備しているため、安心です。導入実績は7,000社以上。インストールして業務を記録したら、すぐに使い始められるコンパクトな設計も魅力です。

製品名 WinActor
こんな企業におすすめ ・すぐに使い始めたい
・複雑な操作は避けたい
・複数の拠点で活用したい
特徴 ・インストールするだけですぐに使い始められる
・GUI完備で高度な知識は不要
・リモート・複数拠点での稼働が可能
料金 年間24万8,000円~/PC1台につき
無料お試しプラン
複数拠点での利用
サポート
運用サポート・e-ラーニングほか
公式サイト WinActor

4位:Blue Prism-医療・金融業界に強い


Blue Prismは医療や金融業界に強いRPA製品です。その理由は、高度なセキュリティ環境にあります。

業務内容や使用者ごとに細かく使用権限を付与でき、社内情報をしっかりと保護できるのが魅力。そのうえ、最大1,000台までのロボットを一括して管理できます。

複数拠点で、大量のロボットを稼働させたい企業にもおすすめです。またプログラミング画面はフローチャート形式になっており、プログラミングの知識がなくても簡単にロボットを作成できます。

製品名 Blue Prism
こんな企業におすすめ ・金融・医療業界の企業
・高いセキュリティ性能を求めている
・同時に大量のロボットを稼働させたい
特徴 ・業務内容ごとに細かく権限の付与が可能(高いセキュリティ性)
・最大1000台までのロボットを集中管理可能
・AI連携も可能
料金
無料お試しプラン
複数拠点での利用
サポート
プロダクションサポート・ビジネスクリティカルサポート窓口完備
公式サイト Blue Prism

5位:PegaRPA-AIとの連携も可能

PegaRPA_LP


PegaRPAは海外でもシェアの高いRPA製品です。業務を自動化するロボットに加え、BPMS(Business Process Management System)機能がセットとなっています。

BPMS機能とは、既存のビジネスプロセスを可視化し改善していく機能のこと。つまりただ教えた通りに業務を自動化するのではなく、より効率的な動きを提案してくれるのです。

他社製品よりも費用はやや高めですが「より自社の業務効率を改善したい」または「コンサルティングの利用を考えている」といった企業にはおすすめです。

製品名 PegaRPA
こんな企業におすすめ ・業務効率を上げる方法を常に模索したい
・ビジネスコンサルティングを利用している、もしくはしたいと考えている
・導入をスムーズにしたい
特徴 ・BPMS機能あり
・業種ごとに用意されたアプリケーションで導入が簡単に
料金
無料お試しプラン
複数拠点での利用
サポート
サポートセンター・サポートドキュメント完備
公式サイト PegaRPA

6位:Automation Anywhere-500種類以上のテンプレート

Automation Anywhere_LP


Automation AnywhereはアメリカのRPA製品ですが、日本語に100%対応したサポート体制を整えています。

最大の強みは、簡単な作業であればプログラミング不要で使い始められる点です。Automation Anywhereは各業界でよくある作業が、すでにテンプレートとして500種類以上用意されています。

たとえばデータの抽出や並び替え、チェックといった作業は、テンプレートから選ぶだけで利用可能。プログラミングに自信がない企業にも簡単に扱えます。

製品名 Automation Anywhere
こんな企業におすすめ ・よくある簡単な業務を自動化したい
・プログラミングはできるだけ避けたい
・一度に大量のロボットを稼働させたい
特徴 ・500種類以上のロボットテンプレート完備
・米国製品でありながら完全日本語のサポートあり
・大規模なロボットの集中管理に対応
料金 月額750ドル~
無料お試しプラン
複数拠点での利用
サポート
3種類のサポートプランあり
公式サイト Automation Anywhere

7位:Software Robot Solution-ライセンスがカスタム可能

Software Robot Solution_LP


Software Robot Solutionは、NECが提供するRPA製品です。NEC独自の高度な画像識別機能が搭載されているため、プログラミングではなく実際に操作をやって見せることで作業の自動記録が可能。

またライセンスは1ヵ月のスポット利用も可能な期間型と、長期になるほどお得な買取り型の2種類があります。

「特定の期間だけ使ってみたい」「お試しで始めたい」といった企業には特に、おすすめです。

製品名 Software Robot Solution
こんな企業におすすめ ・プログラミングに自信がない
・ライセンスやサポートなどのプランを自由にカスタムしたい
特徴 ・高度な認識機能であらゆる業務を簡単に学習
・ライセンス買取型
・ロボット作成からサポートまで、豊富なプランを展開
料金 月額12万円~
無料お試しプラン
複数拠点での利用
サポート
e-ラーニング
公式サイト Software Robot Solution

RPAを企業が導入するポイント

RPAを企業が導入するポイントは、主に以下のとおりです。

  • 自社に必要なRPAの種類や機能を見極める
  • ルーティン業務を抜き出す
  • お試しプランやサポートをチェック
  • 部署間の連携を構築する

よりスムーズにRPAツールを導入するためにも、上記のポイントを押さえておきましょう。

自社に必要なRPAの種類や機能を見極める

RPAの導入にあたり、まずやるべきはどの業務をどのような目的で自動化するか検討することです。

またRPAツールといっても、種類や機能はさまざま。自社の業種、自動化したい業務に合ったスペックを持つ製品を検討しましょう。無料お試しプランを活用して、複数のツールを比較するのもおすすめです。

ルーティン業務を抜き出す

RPAを導入する前に、自動化したいルーティン業務を抜き出し、手順を細分化してみましょう。属人化している業務は、一見自動化できないように思えるかもしれません。

しかし業務内容を細分化していくと、自動化が可能な場合も多数。また一連の作業のうち、一部を自動化するだけで業務効率が大幅に上がる場合もあります。

このように、どこからどこまでを自動化するか明確にしておくとRPAの実装もスムーズです。

お試しプランやサポートをチェック

非IT企業の場合は特に、無料のお試しプランで実際にツールを動かしてみることをおすすめします。RPAの使用感は、ツールによりさまざまです。複数試した中で、より直感的かつ簡単に操作できるものを選びましょう

またメーカーサポートが充実した製品を選べば、万が一のときも安心です。

部署間の連携を構築する

RPAを導入する際は、関連部署との連携を構築しておきましょう。部署をまたいで活用すると、より一層業務効率化が図れる場合もあります。

一方、事前に関連部署の意見を聞いておかないと、導入後に予期せぬトラブルが発生する場合も。スムーズな導入とRPAの効果を最大化するためにも、部署間のコンタクトは欠かせません。

RPAツールはシェアだけでなく導入のしやすさが重要

RPAツールを選ぶ際、シェアの高さは1つの指標になります。ただしシェアだけでなく、自社にとって導入のしやすいかどうかも、よく比較検討しましょう。

BizRobo!はノンIT企業のご担当者様でもスムーズに扱えるよう、直感的な操作感を追求。ブロックを組み立てるように、誰でも簡単にプログラミングができます。

また初めて使う方に向けた、無料のe-ラーニング動画も公開。動画を見ながら実際の操作画面を触って、理解を深めていただけます。

さらにチャットでの直接的なサポートや、ユーザー同士のコミュニティも完備しているため、万が一エラーやトラブルが発生したときも安心です。

費用は年間90万円という低価格から、1つのライセンスでロボットの数を無限に増やせるのもポイント。複雑なオプション料金は発生しません。スモールステップから徐々に自動化を図りたい企業様にもおすすめです。

まとめ

当記事では、RPAの市場規模やシェア、具体的な製品についてご紹介してきました。

・RPAの市場規模
・日本と世界におけるRPAシェア
・国内大手企業と中小企業のRPAシェア
・RPAシェアに関する今後の見通し
・国内シェアの高いRPA製品
・RPAを企業が導入するポイント

日本では今後もRPAの需要が高まり、各企業で導入が進んでいく見込みです。それに伴い、RPA製品のシェア争いも激化するでしょう。

数ある中から自社に最適なRPA製品を選ぶためにも、シェアの高さだけでなく使い勝手やサポート体制、価格などさまざまな観点で比較検討してみてください。

BizRobo!は老舗RPAメーカーとして、初めてRPA製品を導入する企業様を支援しています。「どのように選べば良いか分からない」「信頼できる企業の製品を導入したい」といったご担当者さまも、ぜひお気軽にお問い合わせください。

【出典】
※1 RPA市場に関する調査を実施(2020年) | 矢野経済研究所
※2 RPA国内利用動向調査2020 | 株式会社MM総研
※3 Robotic process automation firms battle for a bigger prize: automation everywhere | SiliconANGLE
※4 RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション):世界市場2027年予測と動向 | ResarchStation,LLC
※5 中小企業基盤整備機構|第172回中小企業景況調査(2023年4-6月期)