2024年6月、RPAテクノロジーズ株式会社は、会社統合の上、オープン株式会社へ社名を変更予定です。
 
 
 

BizRobo! ブログRPA関連のお役立ち情報をお届けします

【2024年版】各業界のRPA導入事例について

2021年版RPA事例紹介
いいね いいね 0
読み込み中...

RPAとは

RPAとは、ロボティック・プロセス・オートメーションの略で、「デジタルレイバー」や「仮想知的労働者」とも呼ばれています。
RPAはさまざまな分野で活用されており、金融はじめ商社、サービス、流通、小売、製造、不動産、自治体など多方面でその効果・効能が発揮されホワイトカラーの業務自動化を拡大し、より広範囲な業務に対応できる技術として注目を集めています。

RPAは単なる業務自動化のツールとしてではなく、業務全体を見直し分担することで、人間と協働し売り上げや企業の働き方改善に寄与する働きをみせています。

RPAによる業務自動化の事例

具体的にRPAによる業務自動化のメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
RPAツール「BizRobo!」導入による活用効果と効能について事例を交えながらみていきましょう。

  1. 生命保険業界―年間約5万時間の余力を創出
  2. 損害保険業界―導入初年度で約2,000時間以上の労働時間削減を試算
  3. 住宅業界―2,000体を超えるロボットによる業務自動化
  4. 人事・総務業界―社内業務では約9,000時間の工数削減!その実績を基盤にした外販もスタート
  5. 情報サービス業界―RPAのビジネス活用~RPAを自治体向けに提供~
  6. 建築関連サービス業界―90業務に120体のロボットを導入、年間約3万時間の余力創出
  7. ガスエネルギー業界―多拠点のロボット運用を実現、50超の事業所にRPAを水平展開
  8. コンサルティング業界―社員9割が女性。産休、育休、介護による人員の増減にRPAで対応
  9. 金融業界―地域金融機関の組織変革で1万6,000時間余力創出
  10. 不動産業界――導入1年目から余力創出の効果が初期投資を上回る
  11. 製造業界(重工業)―約3,000人の組織に3年計画でくまなくRPA開発者を配置へ
  12. 小売業界―BizRobo!導入で表記ミスや発注ロス率が大きく低減!職場の新しい仲間「フェリシモ こびと隊」が大活躍!
  13. 不動産業界――AI-OCRとRPA技術を掛け合わせた「BizRobo!×Tegaki」でバックオフィスの負担を軽減
  14. 建築業界―「BizRobo!」と「SKYSEA Client View」とのデータ自動連携で実労働時間を可視化
  15. 小売業界―情報システム部との連携で体制を整え「全員がRPAを使える未来」を目指す

【RPA事例1】
生命保険業界―年間約5万時間の余力を創出

<課題>
・毎月の急激な業務の増加による、不定期の残業や締切り間近に追われるタスクを解消したい
・四半期決算前、特定商品の満期などで、年間を通して業務量が大きく変動
・臨時スタッフの採用や残業で対応していたが、毎回未経験の臨時スタッフを短期間で高いレベルまで教育しなければならない
等、現場の負担の大きさに課題を感じていた。

<対象業務>
窓口販売・企業保険・個人保険のバックオフィス業務から総務部門・資産運用部門など49業務

<RPAによるソリューション>
RPA導入により従来人間が行っていた工数から換算すると、1年あたり5万時間相当の効率化を実現。
・保険の契約事務として申込情報が記載されたファイルからデータを転記し、社内システムに登録する作業
・保険金請求手続きの際に、契約者から受け付けた書類に記載されているバーコードから読み取った契約情報を社内システムへ登録する作業
・公的機関からの照会に基づいて特定の個人の保険加入状況を確認する作業

事例詳細DLはこちら:保険事務の正確さを支えているのは、経験豊かな現場の女性。ミスをしないロボットを味方に、新たな働き方を創造していってほしい

【RPA事例2】
損害保険業界―導入初年度で約2,000時間以上の労働時間削減を試算

<課題>
・顧客や代理店、医療機関や金融機関との連携が不可欠な損害保険業界は、未だに紙による業務が残っていた
複数の管理システムを運用している都合上、どうしてもデータ連携の処理に時間がかかり課題になっていた

<対象業務>
紙処理の多い関連部門、情報管理部門など

<RPAによるソリューション>
現在はトライアル運用も含めて16台のロボットが稼働している。まだ導入1年目だが、年間で1,758〜2,207時間の労働時間削減ができる見込みだ。なお、この数値には、トライアル運用中のロボットの削減時間などは含まれていないため、今後はさらなる労働時間削減効果が期待される。

事例詳細DLはこちら:会社から与えられた使命はコスト削減と業務効率化 その先にある営業拡大に向け、RPA活用を進めていく

【RPA事例3】
住宅業界―2,000体を超えるロボットによる業務自動化

<課題>
年々増加傾向にある受託業務において、業務増に応じるための人員不足、体制強化と生産性向上が課題となっていた。

<対象業務>
注文住宅の資料請求希望リストを、ポータルサイトの管理画面からダウンロード・送信されてきたデータをダウンロードしまとめるなどのWEBを介した定型業務。

<RPAによるソリューション>
RPA導入効果として「住友林業グループの社用車に備え付けのドライブレコーダーが送信した運行データをサーバーからダウンロードして帳票にまとめるロボット」が挙げられる。1,000台の運転者が行ってきた手作業を1体で代替。年間1万4,000時間相当の余力を創出した。現在、業務で活躍するロボットは合計2,000体を超え、現在も1日10体のペースで増加

事例詳細DLはこちら:ロボット2,000体を動かす独自の体系。効率化で広がる時短勤務が、仕事と家庭の両立も促す

【RPA事例4】
人事・総務業界―社内業務では約9,000時間の工数削減!その実績を基盤にした外販もスタート

<課題>
サービスの提供先が223社25万人以上まで急増。それに伴って取り扱うデータ量も急増し、処理リソース不足が大きな課題となっていた。

<対象業務>
「定型フォーマットで出力する」「処理が定期的」「繰り返し、反復する」「大量にデータを処理する」という観点で社内に対象案件を募ったところ、約500件もの案件がエントリー。4部門で導入が進みBizRobo!の活用が進んだ。

<RPAによるソリューション>
社内業務ではトータルで約9,000時間の工数削減が見込まれている。部門横断で標準化が進む入出金業務は1日で最大70件以上の作業が発生しており、10人のスタッフが4時間以上かけて行っていた。しかし、その業務をロボットが代替したところ、スタッフはチェック業務が中心になり、3人が3時間程度の稼働で済むようになった。

事例詳細DLはこちら:シェアード実績を生かしてRPAを運用。全社一丸で月間9.000時間の工数削減を目指す

【RPA事例5】
情報サービス業界―RPAのビジネス活用~RPAを自治体向けに提供~

<課題>
AIやRPAに代表される新しい技術の研究開発とビジネス開拓。

<対象業務>
自治体の住民記録システムや税務情報システム、福祉情報システムなどといった基幹業務、財務経理や購買系の事務業務。

<RPAによるソリューション>
ビジネス開拓に向けBizRobo!パートナーとして活動を始め、自治体や企業からBizRobo!の引き合いが順調に拡大していると同時に、自社内においてもBizRobo!の活用によって働き方改革などでの効果が。業務を自動化したことで時間的にも精神的にも余裕が生まれ、その分をより創造性の高い別の仕事へと振り向けたり、早めに家に帰って生活をもっと充実させたりといったRPAによる効能が出ている。

事例詳細DLはこちら:RPAの大衆化へ:高い信頼性と堅牢性が求められる自治体業務にデジタルレイバーを提供

【RPA事例6】
建築関連サービス業界―90業務に120体のロボットを導入、年間約3万時間の余力創出

<課題>
住宅の補修や商業施設の内装工事などの全国56拠点の問い合わせ対応と技術者の手配、施工関連の報告に係る事務作業が大量に発生。企業の成長に伴って増加するバックオフィス業務対応が課題となっていた。

<対象業務>
・受注した案件のファイルをサーバーにアップロードする業務
・帳票システムで作成した作業報告書のPDFを転送する業務
などRPAに置き換わるバックオフィス業務は計90。

<RPAによるソリューション>
ここまでのRPA化で創出された効果は、労働時間を換算すると年間約3万時間にも及び、RPAの投資を大きく上回る効果となった。また、RPA導入部署のスタッフや残業時間、売上高に関する前後比較では、売上の伸びが総労働時間の伸びを上回っている。

RPAを導入した部署のスタッフからは「慢性的な残業が解消した」「業務が増えても作業人数は逆に少なくて済み、顧客対応に余裕を持てるようになった」などのRPAによる効能についてのフィードバックが寄せられている。

RPA導入事例

事例詳細DLはこちら:グループ1,400人の成長企業がロボットを内製化。年3万時間の余力創出で生産性向上に貢献

【RPA事例7】
ガスエネルギー業界―多拠点のロボット運用を実現、50超の事業所にRPAを水平展開

<課題>
LPガス、設備・土木、都市ガス、住宅販売、自動車販売、などさまざまな事業の経営効率化に向けて、グループ全体が持株会社制に移行。しかし、グループ各社で進めてきたシステム化は、付随する作業の負担軽減が懸案となっており、さらに持株会社制への移行に伴ってグループ全体としての業務標準化も課題だった。

<対象業務>
・気象庁のWebサイトからLPガスの需要予測の資料となる気温データを取得業務
・リフォーム施工履歴をExcelから業務システムへ登録業務
・口座振替の結果をERPからリストで取得業務
・官公庁への届け出が必要な状況の有無を業務システム上で監視業務
など約20種類

<RPAによるソリューション>
RPAによる直接的な業務時間の創出効果は、年間約750時間となっており、業務そのものを見直したことに伴う効率化の実現も含めると、それ以上の効果がでている。
また、夜間に処理された入金のリストを抽出するRPAは、管理統制が容易なBizRobo!の特徴を生かし、ガス事業の営業拠点50カ所に一斉展開。RPAのメリットを実感した社員から、新たな業務自動化の提案も出てきている。BizRobo!の多拠点展開が進んだことで、RPAを多くの社員が認知しただけでなく、業務負荷を軽減できるという実感が広く共有された。それに加えて、各拠点が共通のRPAを採り入れることにより、全社的な業務標準化が進んでいる。関連事例記事:多拠点の運用統制に長けたBizRobo!を、50超の事業所に水平展開。ロボットの活用により、グループの業務標準化と新事業創出を図る。

RPA事例

事例詳細DLはこちら:多拠点の運用統制に長けたBizRobo!を、50超の事業所に水平展開。ロボットの活用により、グループの業務標準化と新事業創出を図る

【RPA事例8】
コンサルティング業界―社員9割が女性。産休、育休、介護による人員の増減にRPAで対応

<課題>
新規顧客の情報が毎年増えていくため、業務量が増加。それに伴い残業時間も年々増加していくという課題があった。加えて、人を増やさずに業務効率化を進めるため、どう業務効率を高めることができるかが大きな課題となっていた。また、社員9割が女性で、産休、育休、介護といった理由で人員がたびたび増減。人員増減にも柔軟に対応できる体制をつくる必要があった。

<対象業務>
・Web経由で申し込みのあった顧客情報をSalesforceに登録作業
・セミナーへ申し込みのあった顧客情報の登録業務

<RPAによるソリューション>
顧客登録は1件当たり約5分かかっていたが、RPAにより1分30秒で処理できるようになっている。現在、全件数のうちおよそ60%をロボットが処理をしている。セミナー登録は業務担当で1件当たり約3分だったものが、RPAで約30秒で処理でき、全体の99%以上をRPAが処理をしている。
また、大規模なセミナーを前に、およそ6,000名分の参加者の登録を行う必要がありました。スタッフ30名で毎日10時頃まで残業での作業でしたが、RPA導入後、残業がほぼなくなり、精神的な負担が大幅に軽減した。

RPA事例

事例詳細DLはこちら:顧客管理システムへの情報登録、DM名簿メンテナンスなどのデータ管理業務をBizRobo!で効率化。残業時間の大幅な削減を成功させた。

【RPA事例9】
金融業界―地域金融機関の組織変革で1万6,000時間余力創出

<課題>
顧客接点の改善と業務効率化に向けた諸施策として、営業店事務を事務集中部門へ集約。営業店を顧客サービスに特化させる狙いから、営業店後方事務を新設の「ミドルオフィス」へ移管する構想があった。事務の集中化に際しては移管を受ける側に余力が必要となった。

<対象業務>
・営業店事務を行う事務集中部署で契約申込者の情報を照会する作業
・投資性金融商品の販売状況をモニタリングする本部業務で基礎データを取得する作業
など本格導入から1年で、対人の接遇を担う秘書室などを除く13部へ展開。52業務、275ロボットが稼働している。

<RPAによるソリューション>
累計で、ロボットが創出した余力は約1万6,000時間。また、業務を代行してくれるロボットの使い道探しという前向きな形をとることで、一見順調な業務に対しても踏み込んだ検証が可能になった。それにより行内での業務改善への糸口多くなった。

金融事例

事例詳細DLはこちら:地域金融機関の組織変革は「少量」「多種」の事務がターゲット。「一元的」な「3層構造」の統制で、ロボットの全行展開を加速させる

【RPA事例10】
不動産業界―導入1年目から余力創出の効果が初期投資を上回る

<課題>
グループ内で急務となっていた働き方改革の具体的施策を模索していた。

<対象業務>
・エレベーター点検や植栽の手入れなどを協力会社に依頼する際の連絡業務
・連絡用帳票のPDFを社内システムからダウンロードしてメールに添付する作業
・システム上の記録をもとにExcelマクロで作成するメール本文の転記作業

<RPAによるソリューション>
グループ内で稼働中のロボットと、近く稼働を予定するロボットを合わせて、年間約4,700時間相当の人的リソース創出が見込まれている。また、全国の約7,000組合から受託する業務の効率化で、年間2,250時間相当の余力を創出したこのロボットだけでも、BizRobo!導入の初期費用が十分回収できる計算になっている。

不動産RPA事例

事例詳細DLはこちら:マンション管理のバックオフィスでBizRobo!が活躍。全国約7,000組合向けの業務を効率化

【RPA事例11】
製造業界(重工業)―約3,000人の組織に3年計画でくまなくRPA開発者を配置へ

<課題>
生産性向上に向けた事務業務やバックオフィス関連業務の効率化を模索していた。

<対象業務>
・複数プロジェクトに従事する社員の作業管理業務
・従業員の勤怠管理業務
・メールの仕分け業務
・予算の管理業務

<RPAによるソリューション>
最初にロボット化の対象とされた間接業務は、その後の普及活動を念頭に置き、事例としての分かりやすさを重視して選定。そのため、短期的な導入効果を強く期待したわけではなかった。しかし、4業務に導入されたロボットによる工数削減効果は、1年間の通算で600~800時間に達する見通し。当初掲げていた同250時間の目標を、実に2~3倍上回ると予想されている。

製造業事例

事例詳細DLはこちら:「日本の空を守る」ものづくりの現場で、RPA技術者200人以上の育成を目指す

【RPA事例12】
小売業界―BizRobo!導入で表記ミスや発注ロス率が大きく低減!職場の新しい仲間「フェリシモ こびと隊」が大活躍!

<課題>
業務のシステム化が各現場で進んだ結果、複数のITシステムが多数存在し、システム間の連携を人の手で行うなど「日常的な業務が煩雑化する」という課題が頻出していた。

<対象業務>
・商品カタログの印刷原稿チェック作業
・簡易版PDFからテキストデータを抽出し、マスターデータとの突き合わせる作業
・受注および在庫の管理に関わる業務

<RPAによるソリューション>
これまで各担当者が行っていた受注数予測のための在庫数確認作業を、すべて自動計測・自動入力できるようになった。それにより、1カ月あたり約40時間の作業をなくすことに成功。また、人が実施する場合は1日2回が限界だった在庫確認の頻度を向上させることも可能になり、より正確な受注予測ができるようになった。その結果、ロス率も大幅に低下している。

フェリシモRPA事例

事例詳細DLはこちら:BizRobo!導入で表記ミスや発注ロス率が大きく低減!職場の新しい仲間「フェリシモ こびと隊」が大活躍!

【RPA事例13】
不動産業界―AI-OCRとRPA技術を掛け合わせた「BizRobo!×Tegaki」でバックオフィスの負担を軽減

<課題>
各種提供の申込書類の管理・処理はサービスごとに多岐に渡り、スタッフの業務過多や繁忙期・閑散期の変動に対応するための人員確保が課題になっていた。また、手作業によって人為的ミスがたびたび発生していた。

<対象業務>
・申込書類の処理業務
・受注情報の突合処理業務
・顧客情報管理業務

<RPAによるソリューション>
AI-OCRとRPA技術を掛け合わせた「BizRobo!×Tegaki」により、紙処理業務の業務プロセス改善に成功している。これまで全社的に開発したロボットは137体。このうち80体ほどが定常稼働している。さらに社内でのBizRobo!事例情報共有することにより、開発者の学習モチベーション向上に成功。開発担当者は20〜30名に拡がりつつある。月あたりの時間削減効果は約400時間に達し増加傾向にある。

アットホーム株式会社

事例詳細DLはこちら:AI-OCRとRPA技術を掛け合わせた「BizRobo!×Tegaki」でバックオフィスの負担を軽減

【RPA事例14】
建築業界―「BizRobo!」と「SKYSEA Client View」とのデータ自動連携で実労働時間を可視化

<課題>
所属長・管理者がまったく意図しないかたちで、“サービス残業”のような時間外労働が職員間で発生。『実労働時間』と『申請労働時間』との乖離を是正するための取り組みをシステム構築で検討したが、データの集計作業に時間がかかることが判明し課題をかかえていた。

<対象業務>
・各システム(SKYSEA Client View&Xronos Cloud)からの勤怠ログデータ集計業務
・kintoneへのアップロード業務
・実労働と残業申請に乖離発生が発生した場合のアラートメール

<RPAによるソリューション>
BizRobo!によってシステムデータ自動連携した仕組みによって実労働時間の可視化が可能になった実労働時間と申請労働時間の間に大きな乖離が生じていた職員は、ほとんどゼロになり月30時間以上の残業をしていた人が大幅に減り、平均でも10時間程度となっている。さらに人の手を入れず、かつ、ミスなく作業ができ生産性の向上を実現。

一般財団法人 建材試験センター

事例詳細DLはこちら:「BizRobo!」と「SKYSEA Client View」とのデータ自動連携で実労働時間を可視化

【RPA事例15】
小売業界―情報システム部との連携で体制を整え「全員がRPAを使える未来」を目指す

<課題>
店舗へのフォロー強化を目的に、本部の事務作業効率化を図り立ち上がった事務サポート部。しかし、事務の定型業務を人力での入力作業が大量発生し「入力作業に時間がかかる」「入力時に間違いやすい」といった課題があった。

<対象業務>
・データ抽出による売上分析業務
・請求書処理業務
・データ抽出系の業務など

<RPAによるソリューション>
2020年7月時点でのBizRobo!稼働数は187体、削減効果は月間3,650時間に達している。特に複数の部門が日々行っている売上分析などのデータを出す業務をRPA推進チームに集約したところ、各部門で80〜99%の時間削減効果を生んだ。

事例詳細DLはこちら:小売業界―情報システム部との連携で体制を整え「全員がRPAを使える未来」を目指す

その他の業界事例

上記のBizRobo!導入事例でご紹介したようにRPAは多くの企業でその導入効果・効能が発揮されており、年間約5万時間や3万時間の余力を創出するなどバックグラウンド型RPA「BizRobo!」ならではの事例も出てきています。他業界ではどのような使い方をされているのでしょうか? 実際にRPAを導入した各業界の事例を交えご紹介していきます。

  1. 地方自治体―RPA実証実験により最大87.1%の時間削減を達成
  2. 医療業界―院内での事務作業の業務自動化を実現
  3. 不動産業界―経理部門の申請システム登録作業の業務自動化
  4. 人材業界―毎日発生するデータ移行作業の自動化
  5. 金融業界―定型資料作成の業務自動化
  6. 製造業界―売上計上と定型書類作成の業務自動化

【RPA業界事例1】
地方自治体―RPA実証実験により最大87.1%の時間削減を達成

<課題>
地方での生産年齢人口が減少する中、限られた財源と人的リソースによる住民サービス向上が求められていた。しかし、地方自治体では人手不足によりサービスの向上が現実的に難しく次の一手となる施策立案が課題だった。

<対象業務>
・公共料金関連業務
・健康診断関連業務

<RPAによるソリューション>
ICTの活用による業務効率の向上を図るため、RPAを自治体業務に適用する実証実験を実施し、自治体職員から「入力ミスによって関係部署に多大な迷惑をかけてはならないという過度の精神的重圧から解放され、より働きやすい環境で業務遂行ができるようになった。」、「専門的な業務に従事している職員を定型的な事務処理から解放することができ、より良いサービスを住民に提供できるようになった。」等の活用効果・効能のとなる声があげられた。

【RPA業界事例2】
医療業界―院内での事務作業の業務自動化を実現

<課題>
病院等の医療業界では医師や看護師をはじめ多くの職種において、過重労働・人手不足に悩まされており、病院内の事務作業の効率化が大きな課題となっている。それに加えて、高齢化社会が拍車をかけ、さらに労働需給の逼迫は深刻化してきている。

<対象業務>
・会議開催案内メール送付業務
・医師勤務時間計算業務
・患者数統計データ作成業務
・過誤納リスト作成業務
・薬剤師一覧作成・更新業務

<RPAによるソリューション>
医療業界では、RPAで医療事務の業務効率化・自動化を進めることで、スタッフの余力時間を確保し、病院の企画関連業務・戦略的な業務、患者サービス、医師や看護師等コメディカルの事務サポートなど、より付加価値の高い業務へタスク・シフティングが可能になり、RPAは働き方改革を実現する手段の一つとなっている。また、院内でRPAを導入することにより合計で約9,800時間の業務効率化が見込まれた

事例詳細DLはこちら:全ての事務部門にRPAを導入約9,800時間の効率化を目指す

【RPA業界事例3】
不動産業界―経理部門の申請システム登録作業の業務自動化

<課題>
不動産業の経理部門では、経費精算や取引先への支払依頼は申請システムを経由して経理担当に来ていた。最終的には基幹システムに申請内容を入力しなければならなかったが、申請内容が正しいのかの確認と、申請システムはWebで基幹システムは非Webでデータの受け渡しが容易でない、との理由から経理担当者がすべで手作業・手入力で行っていた。

<対象業務>
・申請内容のチェック・承認業務
・基幹システムへの登録作業
・申請内容をエクセルへの転記業務

<RPAによるソリューション>
RPAを活用することにより、ルールに基づく自動チェックで申請内容の確認作業を自動化、データの受け渡しにおける問題もRPAツールの機能で解消することにより、手作業を自動処理に置き換えることができた。

【RPA業界事例4】
人材業界―毎日発生するデータ移行作業の自動化

<課題>
近年、民間企業は採用に積極的で“売り手市場”にあり、就職先を複数の企業から選べる分、学生1人あたりのエントリー社数は減少している。また、就職活動期間の短期になりつつ、採用戦線は日々変わりしつつある。優秀な人材を先駆けて獲得しようと、競争化が顕著になってきている。そうしたなか、採用代行のニーズが高まっている一方で、採用代行の領域は、対応する案件数に正比例して利益を生むビジネスモデルだ。学生1人あたりのエントリー数が減ることは、その分の売上が減少することを意味する。このような属人的なビジネスモデルに課題を感じていた。

<対象業務>
・ルールに基づく自動チェックで申請内容の確認作業
・外部企業とデータをやりとり後のデータ更新及びデータ移行作業

<RPAによるソリューション>
RPA導入で、1企業あたり30分以上かかっていたデータ移行が、5〜10分程度で完了することが可能となった。加えて、同作業をスタッフが作業を行なった場合に発生するチェックの時間・修正の時間も考えればRPAにはそれ以上の効果がある。RPA導入によるデータ反映のスピードと正確性の大幅向上で常にデータの最新情報をすぐに確認できるようになり、機会を逃さず即座に“次の手”を打てる環境ができるようになった。

【RPA業界事例5】
金融業界―定型資料作成の業務自動化

<課題>
金融機関では、定期的に税務調査に関する資料提出しなければなりません。大量の定型書類を事務スタッフが作成しなければならず、特定の個人に関する口座情報や取引情報などを複数のデータベースから集め調査・記入する作業が大きな負担になっていた。

<対象業務>
金融業界では定型業務が多く、繰り返しの作業を業務自動化すべくRPAが話題になり始めた2017年ごろから金融業界でのRPA導入プロジェクトが進み始めた。その後、通常業務でのRPA利用を始めており、業務自動化による時間の創出の効果が出ている。

<RPAによるソリューション>
今まで事務スタッフがシステム内のデータを調べ手入力していたが、RPAツールを導入することにより、異なるデータベースから情報を取得、書類に自動転記されるようになった。

【RPA業界事例6】
製造業界―売上計上と定型書類作成の業務自動化

<課題>
製造業界では、売上げ計上や納品書の作成業務において、担当者の作業負荷が大きいことが課題となっており、システムに入力するために都度データをダウンロードしたり、複数システムに同じような情報を入力、さらにはPDFにファイル形式を変換するなど単純作業が発生していた

<対象業務>
・資料ダウンロードからのシステムへのデータ入力作業
・複数の基幹システムからの情報収集及び入力作業
・ファイルに収集した情報の確認及びアップロード作業

<RPAによるソリューション>
以前は、すべてファイルのダウンロードからスタッフの手入力、入力情報の確認、更新ファイルのアップロードを人力で対応していた。しかし、RPAの導入による業務自動化により、ロボットによる各システム起動からファイルダウンロードおよびファイルの更新作業を自動化することができた。

RPAによる業務自動化の効果と効能

上記事例でご紹介したようにRPA導入による効果、効能は多岐に渡ります。導入効果として主に「コスト削減」「ミス防止」「生産性の向上」が挙げられますがそれだけではありません。

デジタルレイバーによる効能は副次的効果として空いた時間をRPAでは代行できない創造性が必要なクリエイティブな業務への従事、定期的にくる繫忙期からの解放(精神的ストレスからの解放)、残業時間からの解放による私生活の時間も確保し充実できるという効能もあります。

RPA導入に失敗しないために

多くの企業でRPAの効果・効能は出ていますが、RPA活用への道のりは簡単ではありません。それでは導入に失敗しないためには何が必要なのでしょうか?

既存の組織に依存しないRPAのチーム体制

RPA導入後、RPAの導入に関わった関係者のみが利用している状況でRPAの定着まで達していないという話もあります。このような問題を回避するために、RPAを推進する組織づくりや事前に社内でRPA推進への協力を仰ぐことも非常に重要です。

現状の業務プロセスやシステムに詳しい社員、RPAやAIなどの最新テクノロジーに精通している社員などを集めて、現場側の協力体制の準備、RPA促進チームと連携することは社内でスムーズにRPAを推進するために必要なことです。既存の組織に依存せず導入から社内スケール化までしっかりと体制を整え進めることが成功のカギとなります。

RPAユーザーへのサポート体制とロボットとの共働

「RPA(デジタルレイバー)」活用による、業務生産性の向上はもちろんですが、RPAをきっかけに、デジタルリテラシーや業務改善手法、課題解決マインドなどの普遍的スキルを習得(≒人材の高度化)できるようにユーザーを伴走支援するサポート体制があるかというのも重要なポイントです。RPAは単なるITツールではありませんし、なんでもできるスーパーロボットでもありません。細かく業務を可視化することで人とロボットの作業の棲み分けをし、デジタルレイバーと共働するために作業分担をするスキルを身に着ける必要があるのです。