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【セミナーレポート】導入から運用まで、リアルな事例をお届け!出雲市でのRPA導入事例をご紹介

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多くの自治体ではすでにDXが推進されており、RPAやAI-OCRの利用も進められています。一方で、未だに検討中、または導入したものの効果が見込めずに推進計画の見直しをされている自治体も多いのではないでしょうか。

今回は、先日行ったセミナーのレポートを通じて、実際にRPA導入で大きな効果をあげられている出雲市のリアルな事例をお伝えします。デジタル化について改めて考えたいという方、他の自治体の事例を知りたいという方はぜひご一読ください。

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自治体におけるAI・RPAの導入状況

地方自治体におけるAI・RPAの導入状況としては、以下のようになっています。

・都道府県
「導入済み」「実証中」「導入予定」が47自治体で100%
・指定都市
「導入済み」「実証中」「導入予定」が20自治体で100%
・その他市町村
「導入済み」「実証中」「導入予定」が802自治体で46.6%
自治体におけるAI・RPAの導入状況

都道府県および指定都市では「導入済み」「実証中」「導入予定」が100%となったものの、その他市町村では46.6%となりました。RPAテクノロジーズでは、自治体でのRPAの浸透100%を目指して、導入・運用計画策定の支援、各種情報提供、技術サポートなどを行っていますので、お気軽にお問い合わせください。

・自治体におけるRPA適用業務例をもっと見る
https://rpa-technologies.com/implementation/?c=1&industry=21

お問い合わせはこちら

出雲市でのRPA導入背景

出雲市の職員数(行政職)は、2004年(平成16年)から徐々に減ってきています。2004年時点では1,463人でしたが、2023年(令和5年)には1,146名となっています。

一方で、出雲市の人口はほぼ変わらずに17万人台をキープしています。RPAを導入して業務効率化を進める中で、創出された時間は市民との対話に充てていきたいと考えています。

出雲市の人口

導入して最初の案件は、粗大ごみ回収依頼票作成ロボットの開発でした。出雲市では粗大ごみ回収は月1回と決まっていて、その前日までに電話で受付をするというシステムです。住民の方は自分の住所・氏名・連絡先・ごみの種類などを伝えて、職員はエクセルにデータを書き込んだ後、地図に赤ペンで回収場所のマークを付けていました。

RPAを導入してからは、エクセルに情報を入力するだけで地図に回収場所が自動で記入されるようになりました。粗大ごみの回収は年間1,600件ほど、作業時間としては400時間ほどかかっていたものが、10分の1ほどに短縮されました。

しかし、このロボットを上手く動かすまでには時間がかかったり、特に山間部では地図上にデータが適切に反映されなかったりと、試行錯誤を重ねながら進めていきました。

最初の案件(粗大ごみ回収依頼票作成RPA)

活用する上での工夫のポイント

RPAを活用する上で、いくつか工夫をしていますが、組織体制もそのひとつです。令和3年には、総務部 情報政策課の中に「デジタル戦略室」を新設しました。メンバーは4名、そのうちの1名はRPA専門の委託社員です。

また、RPA関連の令和5年度の予算としては、下記のようになっています。

  • ① RPAシナリオ作成費 10,000千円(250千円×40業務)
  • ② RPA保守・運用支援費 1,320千円(110千円×12カ月)
  • ③ RPAライセンス料
  • ④ RPAサーバー費
  • ⑤ RPAサーバー保守料

また、RPA等のデモンストレーションも実施しています。デモンストレーションで行った内容の一部ご紹介します。

① RPAの講座
RPAとはどのようなものか、RPAを導入するとどのような効果があるのかを事例を交えて紹介
② AI-OCRのデモ
実際に手書きされた補助金の申請書や債権者の登録書などを複合機でスキャンしたPDFデータをどの程度の精度で読み取るのかを実際にやってみて検証
③ いちおしパソコン
様々な使用のパソコンを並べて、実際に業務で使いたい機種をその理由も含めてアンケート調査を実施

活用中の事例紹介

出納室での振込通知書FAX送信

IPKより振込明細書PDFをダウンロード

振込明細書PDFより、対象債権者リストを作成

対象債権者リストより振込明細書PDFの該当ページをFAX送信 or 印刷

出納室での振込通知書FAX送信

請求処理業務(IPK支出負担行為)

受け取った請求書より一覧エクセルへデータ入力

IPK支出負担行為

ロボット実行結果を確認&PDF印刷

請求処理業務(IPK支出負担行為)

導入効果

令和1年から4年まで、出雲市でのRPAの活用実績をご紹介します。

・令和1年度(4業務・4部署)
導入前 1,410時間 → 導入後 290時間(削減率79.4%)
・令和2年度(23業務・9部署)
導入前 2,337時間 → 導入後 1,293時間(削減率44.7%)
・令和3年度(16業務・11部署)
導入前 454時間 → 導入後 251時間(削減率44.7%)
・令和4年度(24業務・15部署)
導入前 5,936時間 → 導入後 2,085時間(削減率64.9%)

また、令和4年度のAI-OCR活用実績は37部署で、さらにはDX支援業務の実績も広がっています。

定量的な効果

また、定性的な効果として、RPAでの業務効率化に伴い、職員のやる気アップにもつながっていると感じています。

セミナー完全版では、より詳細な事例や効果などご紹介しています。その他、質疑応答などもご覧いただけますので、ぜひ下記よりお申し込みくださいませ。

セミナーオンデマンド動画を視聴

また、今後もWebセミナーやすでに実施したセミナーのアーカイブ配信もご用意しております。ご不明点やRPAについてご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

・自治体のBizRobo!導入事例をもっと見る
https://rpa-technologies.com/case/?c=2&industry=20

・自治体向けRPA導入ガイド
https://rpa-technologies.com/inquiry/catalog/?p=government

Webセミナー一覧:https://rpa-technologies.com/seminar/

お問い合わせ:https://rpa-technologies.com/inquiry/contact/

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ライター紹介:
長澤 史佳(ながさわ ふみか)
大学在学中に「ハフポスト日本版」と「ForbesJAPAN」にて記事執筆・編集・翻訳などを経験後、新卒で株式会社PR TIMESに入社し、PRプランナーとして化粧品メーカーや食品メーカーを担当。2022年よりRPAテクノロジーズ株式会社に入社し、コンテンツ企画や広報を手掛ける。


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