2024年6月、RPAテクノロジーズ株式会社は、会社統合の上、オープン株式会社へ社名を変更予定です。
 
 
 

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【セミナーレポート】クリニックでの人手不足を解消するには?RPAを活用した業務改善方法をご紹介

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業務効率化、働き方改革のために活用されているRPA。病院やクリニックでも、事務作業や定型作業の自動化のために導入・活用が進んでいます。

一方で、「導入までのプロセスがわからない」「具体的にどのような業務が自動化できるかわからない」など、RPAに対して不安や疑問を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は先日実施したクリニック向けセミナーのレポートを通じて、RPAを活用した業務改善方法などをご紹介させていただきますので、ぜひご一読ください。

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日本全体における労働生産性の課題

圧倒的な労働力不足

日本の労働力は質・量ともに危機的な状況にあります。生産年齢人口の数は年々低下してきており、その中でも医療機関における労働力不足は深刻です。

また、職業別に見ても専門職・事務領域は人手不足となっており、ルーティンワークや定型作業の効率化・自動化が急務となっています。

病院数はこの20年間で1,000施設が閉院しています(1998年は9,333カ所 → 2019年には8,300カ所)。その一方で今後30年間、患者数に大きな変化はないと予測されています。すなわち、このままでは30年後、30%減の労働力で現在と同等レベルの患者への対応が求められることとなります。

圧倒的な労働力不足

国からの是正勧告

2019年、労働基準法が改正され、超過勤務時間に条件規制が適用されました。医師を含む一部の事業・業種には上限規制の適用に猶予が与えられ、2024年から適用がスタートします。

しかし、病院勤務医の40%が上限規制の対象となっており、こちらも対策が急務となっています。

国からの是正勧告

医療安全の確保

医療ミスのニュースを見たことがある方は多いのではないでしょうか。例えば、検査結果を見落として患者を1年間放置してしまったケース、医師間での診断結果の共有が漏れていたケース、がんを見落としていたケースなど…相次ぐ医療ミスが社会問題となりつつあります。

多くの医療機関において医療ミスが発生しており、その対応策として医師事務支援機能強化等を実施していますが、人海戦術にはもはや限界があります。

RPAとは

RPAとは「ロボティック・プロセス・オートメーション」の頭文字を取った言葉で、人間と同じようにオフィスワークに適用し、まるで人員を増やしたような効果が得られることから、別名「デジタルレイバー(仮想知的労働者)」とも呼ばれています。

私たち人間は日々の仕事の中で、資料作成・データ分析・メール返信など、多岐に渡る業務を行っています。その中でも、毎日決まったルーティンを繰り返す仕事(定型作業)はデジタルレイバーの得意分野です。

人間の場合、どうしてもミスが避けられなかったり、やむを得ず仕事をお休みしたりすることがあります。一方で、ロボットは24時間365日働き続けることができ、体調を崩すこともなければ、自ら退職することもありません。

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医療機関 × RPAのインパクト

業務効率化

・効果のイメージ
病床数×10時間/年の事務業務削減が可能(推定)
・効果例
① 翌日入院患者帳票印刷ロボ
平均72人分の患者プロファイルを印刷するロボット。毎日、電子カルテを1,744回クリックしていた業務をロボットで自動化することで、約390時間/年の削減に成功
② アセスメントシートのチェックロボ
平均50人の退院患者の入院診察計画書のチェックロボ。毎日、電子カルテを1,072回クリックしていた業務をロボットで自動化することで、約520時間/年の削減に成功

医療質向上

・効果のイメージ
医療における人為的なミスをロボットが事前にチェック
・効果例
① 要注意所見見逃しチェックロボ
毎日CT、MRIに関する要注意所見が診断され、対応のない患者リストを作成。主治医に紙ベース・メールベースで対応を促す。
② eGFR値チェックロボ
CT、MRI検査で造影剤を投与する患者のeGFR値をチェックし、規定値以下でロボットが放射線技師に警告する。

利益向上

・効果のイメージ
診療禄やレセプトを分析し、オーダリング漏れや請求漏れ防止を促進する
・効果例
① 指導料・管理料取り漏れチェック
悪性腫瘍、肺血栓塞栓等の患者や特定薬剤を投与している患者で 算定要件通りの処置を行っているにも関わらず、指導料や管理料が請求できていない患者の抽出
② AI連携による請求漏れ防止チェック
AIレセソフトウェアを活用したレセプト点検の結果を踏まえ、RPAが修正事項をレセプトに自動反映(実証実験開始予定)
医療機関 × RPAのインパクト

病院・クリニックにおける適用業務のサンプル

病院での対象業務例と年間業務削減時間

  • ・手術等の引継ぎシート(チェックリスト)の作成 → 29,592時間
  • ・退院チェックリストの作成 → 21,816時間
  • ・退院困難リスク患者の退院支援計画書の記載状況チェック及び自動作成 → 7,512時間
  • ・透析患者の検査データ、身長・体重、医師記録・看護師記録、検温記録等の一覧 → 4,320時間

クリニックでの対象業務例と年間業務削減時間

  • ・ワクチンカルテ入力、検査オーダー入力 → 400時間
  • ・カルテコピー → 200時間
  • ・請求/明細書印刷(レセコン)、算定漏れチェック → 600時間
  • ・在宅療養計画書、訪問看護指示書作成 → 462時間
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RPAツール「BizRobo!」について

RPAテクノロジーズ株式会社が提供する「BizRobo!」は、RPAをコア技術とし、私たちが日々行っているパソコン上での作業を効率化してくれるソフトウェアのロボットです。人間が行っている業務をロボットに任せることで、人的ミスを防ぎ、慢性的な人手不足を解決へと導いていきます。

BizRobo! 5つの特徴

① 10年以上の実績
RPAテクノロジーズは、国内で10年以上の開発・運用実績とノウハウがあるRPA先駆者。国内最大級のRPAイベントの開催やメディアへの寄稿も行っています。
② ノンITでも使える
直感的に操作できる画面でスムーズに開発できます。必要な知識をサポートするためのeラーニングやセミナーなどは追加料金なしで受講可能です。
③ 充実したサポート体制
専任のカスタマーサポートチームによる伴走型支援を提供しています。また、トライアルから導入後3カ月まで、チャットを使った無償サポート付き。
④ 幅広いラインナップ
スモールスタート向けのデスクトップ型(BizRobo! mini)や大規模展開に最適なサーバ型(BizRobo! Basic / BizRobo! Lite)など、豊富なラインナップでニーズに合った製品をご提案します。RPAを拡大したい場合にも、シームレスに移行が可能です。
⑤ 多様な機能
あらゆる画面でのコントロールを可能にする機械学習による画面解析機能やパソコンを占領されずに実行できるバックグラウンド処理など、機能が充実しています。
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また、今後もWebセミナーやすでに実施したセミナーのアーカイブ配信もご用意しております。ご不明点やRPAについてご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

Webセミナー一覧:https://rpa-technologies.com/seminar/

お問い合わせ:https://rpa-technologies.com/inquiry/contact/

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ライター紹介:
長澤 史佳(ながさわ ふみか)
大学在学中に「ハフポスト日本版」と「Forbes JAPAN」にて記事執筆・編集・翻訳などを経験後、新卒で株式会社PR TIMESに入社し、PRプランナーとして化粧品メーカーや食品メーカーを担当。2022年よりRPAテクノロジーズ株式会社に入社し、コンテンツ企画や広報を手掛ける。

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