2024年6月、RPAテクノロジーズ株式会社は、会社統合の上、オープン株式会社へ社名を変更予定です。
 
 
 

 

BizRobo! Basic

株式会社ファンケル

“余白”を生み出し、新たな発想を。
化粧品・健康食品製造販売の担い手が自ら挑むBizRobo!活用

Highlight

  • 社員自身で業務効率化が可能なRPAに着目
  • パートナーの支援を得ながら自走型の運用へと移行
  • 製造・流通・販売の各部門で負担を軽減・余力を創出

無添加化粧品などの製造販売を手がける株式会社ファンケルは2019年末、社員が自ら使いこなせる業務効率化手法として、パソコン上の定型作業を自動実行するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツール「BizRobo! Basic」を導入。BizRobo!パートナーである株式会社ヴィンクスの支援を得て、各導入部署が主体となって進めてきた社内開発により、年間およそ6,700時間相当の人的リソースを創出している。商品の製造およびEC・直営店での販売など、事業全般に関わる幅広い部門に導入されたBizRobo!は、処理時間の短縮はもとより、作業負荷の軽減や、人ならではの判断が求められる業務へのシフトといった成果をそろって達成。確かな実績を踏まえ、開発スキルの学習は社内教育プログラムにも組み込まれており、さらなる社内開発者の育成を通じた活用規模の拡大が見込まれている。

導入背景「人が介在する定型作業を減らしたい」

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現場から情報システム部門への相談を機に導入検討を開始

無添加化粧品などの製造と、EC・直営店などを通じた販売事業で知られる株式会社ファンケル。「ファンケルの理念(正義感を持って世の中の「不」を
解消しよう)を実践していくには”余白”を作り出すことが必要」というトップの全社員へのメッセージに基づき、日常的に時間を要している定型業務の効率化を図るため、RPAツール「BizRobo!」の理解・活用を促進する社内研修を2022年から実施している。

ITリテラシー向上の一環として社内教育機関「ファンケル大学」が担う同研修は、既に約50人が修了。担当する三國 顕亮氏によると「修了者の半数以上が業務効率を図るべくRPAを設計しており、新たに活用する部署が広がっている」という。

自身の業務をRPAで効率化できる社員を増やすこうした仕組みは、2年余りにわたる活用の成果を踏まえたもの。その源流は2019年、「人が介在する定型作業を減らしたい」との相談を販売管理部門から受けた情報システム部門がRPAによる解決を提案、具体的な検討を始めたことにさかのぼる。

BizRobo!を
選んだ理由
「使いやすさ・管理機能・価格体系」を重視

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3製品の比較検討で自社に最適と判断

RPAテクノロジーズ株式会社が提供するサーバ型ツール「BizRobo! Basic」を2019年12月に導入した同社で、製品選定に携わった情報システム部の片山 翔一氏は、「PC操作が特別得意でなくても使いこなせる操作性やサポート体制を評価しました」と明かす。

当時RPA3製品を比較検討した同部の平山 正明氏は、こう振り返る。「業務知識を持つ担当者自身による開発が念頭にあったため、使いやすさはもちろん、社内各所での運用を一元的に統制できる管理機能や、開発者が増えても維持費用を抑えられるライセンス体系も重視しました。これらの点でBizRobo! Basicが、他の製品よりも総合的に優れていました」

対象業務製造・流通・販売の23部門で利用中

導入部署・IT部門・社内教育機関が密に連携

同社では現在、23部門で約200体のソフトウェアロボットが稼働している。このうち最初の導入事例となった流通部門のロボットは、取引先である卸・小売各社のWebサイトから売上データを抽出・集計後、自社システムに登録するとともに、商品別実績の表を別途作成。これらの処理結果を担当者にメールで通知するまでの一連の作業を、土日・祝日を含めて毎日自動実行している。

他にも「商品予約をWebで受け付ける200店舗分のデータ集計と伝票作成」「生産計画にあたって複数システム間で必要となるデータ連携」など、製造・流通・販売の各段階で、BizRobo!が業務効率化に貢献している。

ロボットは導入部署の社員がヴィンクス社と共同で開発する一方、不具合対応などの保守運用では情報システム部が支援。社員研修を通じたRPA活用部署の拡大をファンケル大学が担っている。

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予約データから全店舗ごとのEXCELデータを作成する業務

導入効果年6,700時間相当の効率化を達成

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ミス低減、リソース創出などを現場も歓迎

BizRobo!を活用した既存業務の効率化により、同社は現在、年間およそ6,700時間相当の人的リソース創出を達成している。

着実に積み上がる実績は、各導入部署の実務に最も通じた現場の担当者を主体とする社内開発体制のたまもの。特別I Tに詳しくない段階から開発を試みる社員に伴走し、きめ細かくサポートするヴィンクス社の貢献も大きかったという。

全社的な定量効果のほか、RPA導入によって現場の社員が実感しているメリットも少なくなく、特に大量のデータを扱う部署からは「RPA導入後、手作業で起こりがちだったミスが減った」と喜ぶ声が多く寄せられている。

休日・夜間の自動処理に伴い、勤務時間中の作業負担が軽減したこともあって「ルーチンワークに取られていた時間を別の業務に充てられるようになった」という、会社が当初目指した通りの反響も得られているという。

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CORPORATE PROFILE

社名
株式会社ファンケル
事業内容
化粧品・健康食品の研究開発、
製造および販売
ウェブサイト
https://www.fancl.jp/
話を伺った方
グループIT本部 情報システム部
コーポレートシステムグループ
平山 正明 氏
同グループ
片山 翔一 氏
同グループ
原 亜紗実 氏
ファンケル大学 教育企画部
教育企画運営グループ
三國 顕亮 氏
  • ここまでの内容に加えて下記を追加
    「今後について」
    「現場の声」
  • 印刷用PDF(フルカラー)4ページ

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