BizRobo! ブログRPA関連のお役立ち情報をお届けします
UiPathは世界的にも高いシェアを誇るRPAツールです。一方、ハイパーオートメーションは単なる業務の自動化ではなく、一連のワークフローを全て自動化する取り組みを指します。
UiPathの活用は、ハイパーオートメーションの実現に役立ちます。しかしRPAツール単体では、人の担う業務をすべて自動化するまでには至りません。
そこで本記事では、UiPathを用いたハイパーオートメーションの実現性について解説。UiPathだけでなく、IBMや日立ソリューションズなど代表的な企業のデジタルソリューションも紹介します。
目次
ハイパーオートメーションとは
ハイパーオートメーションとは、複数のデジタル技術を組み合わせて業務の自動化を図ることです。タスクレベルの自動化にとどまらず、複数の技術を用いることで業務フロー単位での自動化を目指します。
ハイパーオートメーションで用いられる技術は、以下のとおりさまざまです。
・AI
・RPA
・機械学習 (ML)
・ビジネス プロセス管理 (BPM)
・ビジネスルールエンジン
・インテリジェント ビジネス プロセス管理スイート (iBPMS)
・統合プラットフォーム サービス (iPaaS) など
なおDX(デジタルトランスフォーメーション)と混同されることもありますが、以下のとおり定義が異なります。
DX | デジタル技術でビジネスモデルそのものを改革し、企業競争力を高めること |
ハイパーオートメーション | 複数のデジタル技術を組み合わせて業務の自動化を図ること |
DXは自動化以外の戦略も含むため、ハイパーオートメーションよりも広義な言葉として使われます。
UiPathで実現するハイパーオートメーション
UiPathは、UiPath社が提供するRPAツールの一つです。2020年の統計調査では、日本におけるRPAツールのシェア1位を記録しています。

(※1)
UiPath社は2005年にルーマニアで創業し、現在は日本をはじめ各国に拠点を持つグローバル企業です。UiPathの製品自体も多言語に対応し、世界中で活用されています。
RPAツールとしての「UiPath」単体では、ハイパーオートメーションは実現できません。しかし、UiPath社は、生成AIなどを用いた便利なオプション機能を多数提供しています。
これらを組み合わせることで、ハイパーオートメーションの実現が可能です。なおUiPath社としても、ハイパーオートメーションの将来性や有用性には期待を寄せています。
“Gartner社が戦略的テクノロジ・トレンドの第1位にハイパーオートメーションを選出したことは、当社のビジョンである「オートメーションファースト」思考と、現在および将来にわたる製品戦略・ロードマップとも完全に整合しています。”
(※2)
UiPathの機能
RPAツール「UiPath」には以下のとおり、さまざまな機能があります。

(※3)
なかにはAIや機械学習を用いた機能もあります。無料版では機能が制限されますが、「Pro」から「Enterprise」の有料プランではあらゆるオプションが解放されます。
UiPathのハイパーオートメーション例
たとえばUiPathと追加機能「Autopilot™」を使用した場合、ハイパーオートメーションを実現できます。Autopilot™は、AIによるワークフロー全体の生産性向上と部門固有のタスク処理の両方に対応する機能です。
Autopilot™を用いれば、自然言語で任意のオートメーションシステムを構築できます。つまり、手作業で一からロボット開発をする必要がありません。
プログラムに修正が必要な場合も、自然言語からユーザーのニーズをくみ取り、修正を提案できます。
また、こうしたRPAの開発支援だけでなく、大量のデータ分析や有用な洞察の生成など、分析に基づいたさまざまなアクションを提案できるのがAutopilot™のポイントです(※4)。
つまりRPAによる自動化にとどまらず、そこで得られたデータや知見をもとに有用な分析と提案ができます。
IBMで実現するハイパーオートメーション
ここからはUiPath以外の製品についても見ていきましょう。IBMは、情報システムに関する製品やサービスを提供するグローバルIT企業です。
ITコンサルタントとしての側面も持つIT企業を活用すれば、自社にノウハウや知識がなくてもハイパーオートメーションを実現しやすいでしょう。
IBMの機能

(※4)
IBMはさまざまなソリューションを提供しています。ITコンサルタントとしての機能に加え、ソフトウェア開発やインフラストラクチャなど、幅広く対応するのが特長です。
1896年から続くビジネスイノベーションのパイオニアとして、ITだけでなく科学分野などにも進出しています。
IBMのハイパーオートメーション例

(※5)
IBMのハイパーオートメーション事例を見ていきましょう。
日本IBMは東京海上日動あんしん生命保険株式会社(以下東京海上日動)と共同で新たな「分類・分析モデル」の開発に取り組みました。
これは日々寄せられる「お客様の声」を、生成AIを用いて自動分類するものです。多様化、および拡大する消費者の声に対応すべく、本開発に着手しました。
これまで東京海上日動では、年間18,000件にものぼるお客様の声を従業員が毎日手作業でチェックしていたそうです。
しかし業務時間が多くなったり、人によって分類の仕方が異なったりといった点に課題がありました。
本モデルの導入により、お客様の声の分類は完全に自動化されます。またAIにより、過去事例を参照しつつ継続的に分類精度を向上できるのもポイントです(※5)。
これにより、蓄積された消費者のニーズをさらなるサービスの展開に役立てることもより容易になるでしょう。
日立ソリューションズで実現するハイパーオートメーション
株式会社日立ソリューションズ・テクノロジー(以下日立ソリューションズ)は、日本を代表するデジタルサービス企業です。
主に組み込みシステムの開発や運用、保守などをワンストップで行います。自社での開発力に優れ、あらゆる業界のニーズに合わせた製品を開発できるのが特長です。
日立ソリューションズの機能

(※6)
日立ソリューションズはさまざまな事業を展開していますが、そのなかに「RPA業務自動化ソリューション」というものがあります。
これはRPAを活用したソリューションを提供するサービスです。冒頭で紹介した「UiPath」を活用したソリューションの提案から導入支援、サポートにも対応しています。RPAの利用を丸ごと外注することもできます(※6)。
日立ソリューションズのハイパーオートメーションの例

(※7)
ここからは日立ソリューションズを通して「Workato(ワーカート)」を導入し、ハイパーオートメーションを実現した事例を紹介します。
Wotkatoは1,000以上のクラウドまたはオンプレミスシステムと連携できるiPaaSです。RPAとの連携もでき、あらゆる活用法が考えられます。

(※8)
たとえば上記の企業では、新規顧客の受け入れをWorkatoにより全自動化しました。これまでは新規顧客から受注があると、あらゆるシステムへの登録作業が発生していたそうです。
これらのシステムをWorkatoにより連携させ、RPAで登録作業を自動化しました。これにより、新規顧客を待たせることなくサポートを開始できるようになったそうです(※8)。
従業員の負担軽減だけでなく、顧客満足度向上にも貢献したハイパーオートメーション事例といえます。
BluePrismで実現するハイパーオートメーション
Blue Prism Group(以下BluePrism)は、多国籍ソフトウェア企業の一つです。主にRPAやAI、BPMなどを組み合わせたデジタルソリューションを広く提供しています。
またBluePrismでは、自社で開発したシステムやソリューションを「デジタルワーカー」と表現するのが特徴です。
顧客のニーズに応じて、さまざまなデジタルワーカーを創出し、ハイパーオートメーションの実現に貢献します。
BluePrismの機能

(※9)
BluePrismは「SS&C|Blue Prism® エンタープライズAI」を用いて、ハイパーオートメーションを叶えます(※9)。
エンタープライズAIとは、AIとオーケストレーションを組み合わせた独自のソリューションです。オーケストレーションとは、あらゆるシステムやサービスを連携させることを指します。
簡単にいうと社内システムやクラウドサービス、会計ソフト、MAなどに蓄積されたデータに互換性を持たせ、連携することです。
1つのプラットフォームで情報管理できることで大幅な業務効率化が叶います。また、それだけではなく、AIを搭載することであらゆる業務の自動化や効率化が図れるのです。
BluePrismのハイパーオートメーションの例
BluePrismの事例を見ていきましょう。あるアメリカの空調メーカーでは、電化製品における品質水準変更への対応に追われていました。
新水準を満たさない旧型は、新型へと入れ替える必要があります。そこで従業員が手作業で販売代理店の顧客アカウントを確認し、1万点を超える製品の入れ替え状況をチェックしていたそうです。
これには途方もない労力がかかっており、BluePrismのソリューションを活用することが決まりました。
そしてインテリジェント オートメーション(以下IA)を用い、150以上の業務プロセスを自動化しました。
さらに、情報を集約して管理するレポジトリも作成したそうです。本システムでは旧モデルと新モデルの入替状況を自動で確認できます。
また万が一旧モデルが出荷されていた場合は、切り替えも自動で完了します。在庫が一定数を下回れば、担当者に自動で連絡がいくといったアラート機能も新規に導入しました。
これにより従業員の作業時間はなんと35%も削減されたそうです。在庫管理業務があらゆる点で迅速化され、従業員は製品の改良に注力できるようになりました(※10)。
ハイパーオートメーションの実現はUiPath以外にも可能
UiPath以外のツールを組み合わせて、ハイパーオートメーションを実現することも可能です。なお、新たにツールやシステムを導入する際は、以下のポイントをチェックしましょう。
・既存システムとの互換性
・必要な機能がそろっているか
・機能の精度は高いか
・セキュリティ性は高いか
・自社に近い事例はあるか
・操作性はどうか
・サポート体制は充実しているか
・日本語版があり、日本の現場に適した使用感か
・価格は予算内か など
AIや機械学習といった技術は非常に便利です。しかし活用できる環境が整っていることと、自社の業務に合っていることの両方がそろわなければうまく機能しません。
たとえば海外の人気製品を導入するも、翻訳に違和感があり使いにくかったという話はよくあります。
導入前に体験版などで実際の使い勝手を確認しておくとよいでしょう。
オープン株式会社のTTA
UiPathのほかにハイパーオートメーションを実現できるツールが、オープン株式会社の「TTA(Tungsten TotalAgility)」です。
オープン株式会社は、日本を代表するRPAツール「BizRobo!」を提供しています。直感的な操作感と違和感のない日本語解説で、シェア2位を獲得しているRPAツールです。
AIや機械学習でオートメーション化を促進
TTAは以下の機能を搭載した自動化ソリューションです。
・AI
・機械学習
・自然言語処理 (NLP)
・コグニティブ・キャプチャ機能
・コネクテッド・システム
・ビジネスルールエンジン
・プロセス・オーケストレーション など
TTAとBizRobo!を連携して使用すれば、あらゆる機能によりハイパーオートメーションが実現できます。
現場に合わせて最適な機能をカスタマイズ
TTAは現場に合わせて、最適な機能をカスタマイズできます。たとえば以下のようなドキュメントの確認やデータ入力業務の一連作業があったとしましょう。

TTAには手書きやPDFのデータを文字としてキャプチャする機能があるため、対象がデジタル媒体でなくてもデータ化が可能です。
さらにビジネスルールエンジンが搭載されているため、任意の条件で書類内容の不備や正誤を自動でチェックすることもできます。追加書類提出の連絡も、RPAにより自動で送信できるため、一連の手続きに人の手が必要ありません。

結果的に、この事例では以前のプロセスに比べて約90%の時間カットに成功しました。
ハイパーオートメーションの実現に向けて
ハイパーオートメーションは今後も、世界中で実現が進んでいくでしょう。企業としての競争力を高めるためにも、着実にオートメーション技術を取り入れていくことが重要です。
具体的には、以下のステップでハイパーオートメーションの実現を目指しましょう。
1. RPAツールの活用
2. ほかのインテリジェントツールとの連携
3. オートメーションの範囲を拡大
①RPAツールの活用
オートメーション化に欠かせないのがRPAツールです。複数の自動化ツールを組み合わせて行うハイパーオートメーションを実現するには、まずタスク単位での自動化からスタートしましょう。
BizRobo!は直感的な操作が可能
RPAツールの中でもBizRobo!は、直感的な操作が特長です。RPAは自らロボットを開発する必要があるため、難易度が高く挫折してしまうケースもあります。
しかしBizRobo!は、簡単なマウス操作で感覚的にロボットを開発可能です。また動画での解説資料やお役立ち記事が多くそろっています。そのうえ、導入後は専任のサポーターが24時間体制で伴走してくれます。
このようなサポート体制もあるため、ITの知識は必要ありません。オートメーションツールを初めて現場に導入する、といった場合にもおすすめです。
②ほかのインテリジェントツールとの連携
RPAが導入できたら、ほかのインテリジェントツールとの連携を図りましょう。第一歩としては、ChatGPTといった生成AIとRPAを組み合わせるのがおすすめです。
生成AIは文書作成やアイデア出しなど、人の思考を模倣して「考える」ことを得意とします。一方RPAは「決められたことを実行する」ことが得意です。
これらを組み合わせることで、より一層人の負担を減らしつつ業務の精度を上げられます。
たとえばRPAで会議のデータを録画、テキスト化してChatGPTに読み込ませます。そしてChatGPTに文書を要約するよう指示を出せば、一瞬で議事録の完成です。

③オートメーションの範囲を拡大
オートメーションの活用に現場が慣れてきたら、その範囲を拡大しましょう。必要に応じて、新たなツールの導入も検討します。
このとき現場の混乱を招かないよう、自動化範囲の拡大は慎重にシミュレーションしたうえで徐々に実行していくのがおすすめです。
まとめ

ハイパーオートメーションは、複数のツールを組み合わせて実現できます。ただし一度に複数のツールを導入すると、現場の混乱を招きかねません。
そのため、まずはRPAツールでタスク単位のオートメーション化から始めることをおすすめします。BizRobo!はIT初心者にもやさしい画面デザインで、無料のお試し期間もあるのが特長です。
さらに1つのライセンスでロボットを無制限に開発し放題のため、徐々に使用範囲を拡大していきたい企業様にも使いやすい仕様となっています。ぜひ、BizRobo!で業務効率化の効果を実感してください。
【参考】
※1 「RPA国内利用動向調査2020」を加工し作成
※2 「ハイパーオートメーションとは? RPAから広がる自動化の未来」を加工し作成
※3 「すべてを備えたプラットフォーム。あらゆることが可能になります。」を加工し作成
※4 「Autopilot の概要」を加工し作成
※5「日本IBMと東京海上日動あんしん生命保険、生成AIを活用した「お客様の声」の分類・分析の高度化を実現」を加工し作成
※6「RPA業務自動化ソリューション」を加工し作成
※7「Workato(ワーカート)」を加工し作成
※8「Workato 活用例」を加工し作成
※9「SS&C BluePrism」を加工し作成
※10「自動化により在庫管理の作業工数を35%削減した製造業事例」を加工し作成