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ハイパーオートメーションは複数のツールや技術を用いて、業務プロセス全体の自動化を推進することです。
米企業のガートナー社が「2020年の戦略的テクノロジのトップ・トレンド」で定義したことにより、近年注目されている概念ですが(※1)、具体的にどのようなツール・技術を活用するのか把握したい方もいらっしゃるでしょう。
本記事ではハイパーオートメーションに用いられるツール・技術を11選解説します。
ハイパーオートメーションのツール・技術を活用するポイントや、業務自動化の第一歩に推奨されるツールにも触れているため、社内のDX推進に向けてぜひお役立てください。
目次
ハイパーオートメーションとは

ハイパーオートメーションとは、複数の業務とテクノロジを連携させて、業務プロセス全体を包括的に自動化することです。ガートナー社がハイパーオートメーションを定義してから、2022年までの3年連続で戦略的テクノロジのトレンド入りを果たすほど注目を集めています。
これまでは、ローコードやノーコードを中心に個別の業務を自動化していく方法が主流でした。
一方でハイパーオートメーションは、RPAやAIといったさまざまなツールや技術を組み合わせて自動化の範囲を広げ、より高度な業務効率化や意思決定の最適化を目指します。
ハイパーオートメーションのメリットや課題、市場規模については以下の記事をご覧ください。
ハイパーオートメーションに活用するツール・技術11選
ハイパーオートメーションの実現に欠かせないのが、業務の自動化に役立つツールや技術です。ここではハイパーオートメーションに活用するツールと技術を11選解説します。
RPA(Robotic Process Automation)

RPA(Robotic Process Automation)とは、パソコン上で行う定型的な業務を、ソフトウェアのロボットによって自動化する技術のことです。
あらかじめRPAツールで設定した作業手順に従って処理を実行する仕組みのため、人よりも速いスピードでミスなく業務を行えます。
RPAは作業手順が決まっており、繰り返し行うかつ処理数が膨大な業務であれば、幅広く活用できます。データ入力や転記、資料作成、異なるアプリやシステムでの操作など、業種や業界を問わず業務自動化に貢献します。
RPAの定義や自動化できる業務例の詳細は、こちらの記事をご覧ください。
AI(Artificial Intelligence)
AI(Artificial Intelligence:人工知能)は、学習や予測、意思決定といった、人間の知的な活動をコンピューター上で再現する技術のことです。膨大なデータを学習してパターンを認識し、業務プロセスを最適化する役割を担います。
技術の発展により、近年はAIよりもさらに高度な能力を有する生成AIの実用化も進んでいます。AIは過去のデータを学習して回答を出力する仕組みのため、データ収集や確認、問い合わせ対応のように、手順が決まっている作業の効率化に有効です。
一方で生成AIは、既存のデータを学習したうえで、最適な回答を生成することから、クリエイティブな業務の自動化に効果を発揮します。文書や画像・動画の作成、データ分析、アイデアの創出など、幅広い業務に活用できます。
AIによるDX推進や、生成AIによる業務効率化の事例についてはこちらの記事をご覧ください。
ML(Machine Learning)
ML(Machine Learning:機械学習)は、コンピューターがデータをもとに自動的に学習し、予測や判断を行う技術です。AIにもこの技術が用いられています。
MLは明確なルールをプログラムする必要がなく、大量のデータからパターンを見つけ出す仕組みです。予測やデータ分析、対象者のニーズに適した商材を提示するレコメンドなどが可能なため、多くの分野で活用されています。
具体的には、過去の販売データをもとに将来の売上や需要を予測したり、製造ラインやシステムの異常を早期発見したりする業務の効率化に効果的です。
MI(Materials Informatics)
MI(Materials Informatics)は、膨大な実験や論文データの中から商品に用いる新たな材料を探索し、材料開発を加速させる技術です。
これには、データをもとに傾向や関連性を見つけるデータマイニング(Data mining)や、先述したMLの技術が活用されています。
従来の材料開発は、研究者の知識や経験、能力をもとに、研究や実験を繰り返す形式のため、時間やコストがかかることが課題でした。
MIを活用すれば、短期間で最適な材料や組み合わせの選定、シミュレーションの自動化につながります。主に製造業界で導入されており、短期間での材料開発に貢献しています。
AI-OCR(Artificial Intelligence Optical Character Recognition)

AI-OCR(AI Optical Character Recognition)とは、人工知能を活用した光学文字認識技術のことです。
これまでのOCR技術は、文書や画像をスキャンして、テキストを認識し、デジタルデータに変換するものでした。ここにAIを組み合わせたことで、より高精度な文字認識や手書き文字の読み取り、抽出が可能になります。
紙媒体や画像データの情報を自動で抽出・解析できるため、手作業によるデータ入力の手間や人的ミスを大幅に削減します。
特に請求書や領収書などの書類をデジタル化し、データベースへ集約する業務の効率化に有効です。
AI-OCRはRPAと組み合わせると、さらに自動化の範囲を広げられます。書類のデジタル化からデータの転記、ファイルの保存といった一連の流れの自動化により、業務改善につながります。
BRMS(Business Rule Management System)
BRMS(Business Rule Management System)は、業務上のルールや判断基準を一元管理し、実行するシステムのことです。
あらかじめルールを設定しておくことで、業務プロセスにおいて特定の規則や条件を満たした場合に、ルールに則して実行可否などを判断します。
具体的には、保険やローンの加入審査をはじめ、契約内容の変更手続きに必要な書類の確認、勤怠管理の照合といった、判断や確認を含む業務の自動化が可能です。
ルールや手順の決まった業務にBRMSを活用することで、担当者の負担が軽減し、業務スピードや業務品質も向上します。
BPMS(Business Process Management System)
BPMS(Business Process Management System)は、業務プロセスの設計や実行、管理、最適化を実行するシステムです。
業務プロセスの見直しによって、継続的に改善をしていく管理手法(=BPM)の実現に役立つシステムとなっています。
BPMSでは、設定した業務プロセスに従って担当者を割り当てて処理を進めます。RPAやAIなどのツールと連携すれば、特定の業務の自動化も可能です。
BPMSは業務の進捗や所要時間を管理し、課題の発見や分析、改善まで行えるため、導入により生産性が向上します。ハイパーオートメーションを行うための基盤ともいえるでしょう。
BPMの詳細や重視される理由はこちらの記事をご覧ください。
EAI(Enterprise Application Integration)

EAI(Enterprise Application Integration)は、複数のアプリケーションやシステム、ファイルなどを連携・統合する仕組みのことです。
企業では、会計システムやECプラットフォームなど、さまざまな業務システムが並行して使用されています。
EAIの活用により、これらのシステム間でリアルタイムなデータの同期が可能です。例えば、各部門や個人で管理しているExcelデータをEAIで一元管理することで、組織全体でデータの共有や活用が容易に行えるようになります。
ETL(Extract Transform Load)

ETL(Extract Transform Load)は、データの抽出(Extract)、変換(Transform)、格納(Load)を行う仕組みのことです。
異なるシステムからデータを収集し、必要な形式に変換したうえで、データベースなどに格納します。
システムを連携し業務効率化を図る点がEAIと共通していますが、両者の特徴は異なります。
EAIは幅広いデータのリアルタイムな連携ができることが特徴です。一方でETLは多様かつ膨大なデータの集約に強みがあります。
ETLは一定の時間を要する「バッチ処理」で連携が行われます。そのため、大量なデータをもとにしたデータ分析に役立ちます。
iPaaS(Integration Platform as a Service)
iPaaS(Integration Platform as a Service)は、複数のアプリケーションやシステムをクラウド上で連携し、一元管理するサービスのことです。
連携したシステムにおいてデータを抽出し、フォーマット変換や引き渡しの処理を行えます。そのため、EAIやETLの特徴やメリットを兼ね備えたサービスといえます。
例えば、Googleスプレッドシートで顧客情報の一括修正を行った場合、営業支援システムSFA(Sales Force Automation)や顧客管理システムCRM(Customer Relationship Management)に変更内容が自動反映されます。
データを転記する必要がなくなるため、人的ミスの防止や業務時間の削減、部門を超えた情報共有にも有効です。
ノーコード・ローコード開発
ノーコード(no-code)・ローコード(low-code)開発とは、プログラミングのコードをまったく書かない、または少量の記述のみでの開発を指します。
プログラミングの知識がなくても、アプリケーションやシステムなどを開発できる手法です。
ノーコード・ローコード開発ツールは、基本的にドラッグ&ドロップなどの操作のみでコードが自動生成されるため、容易なシステム構築が可能です。業務部門の担当者でも開発を行いやすく、現場の業務効率化や、IT部門の負担軽減にもつながります。
ノーコード・ローコードの詳細や必要とされる背景、ツールについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ハイパーオートメーションのツール・技術を活用するポイント

ハイパーオートメーションの実現には、事前準備や効果的な運用が必要です。ここでは、ハイパーオートメーションのツールや技術を最大限に活用するポイントを6つ紹介します。
業務プロセスの見直し・改善をする
ハイパーオートメーションの導入前には、全体的な業務プロセスの見直しや改善が不可欠です。
すべての業務を自動化することが最善とは限りません。複雑な判断を伴う業務や、頻繁に変更が必要な業務を自動化してしまうと、変更時のメンテナンスが煩雑になるため、かえって非効率になる可能性があります。
業務プロセス全体を見直し、効率化に向けた改善を行っておくと、自動化すべき対象業務を見つけやすくなります。特に繰り返し発生する膨大な業務や、手順の決まった業務は自動化に適しています。
デジタルツールの導入に適した業務については、こちらの記事も参考にしてください。
業務に適したツール・技術から導入を始める
最初からすべてのツールや技術を導入するのではなく、少しずつ着実に進めていくことも大切なポイントです。
その理由は、ハイパーオートメーションの導入には、以下のように多くの準備や工程が必要となるためです。
1. 業務プロセスの見直し・改善
2. 自動化すべき業務の選定
3. 必要なツール・技術のリストアップ
4. 費用対効果を見込める具体的なツール・技術の比較や検討
5. 自動化後の業務プロセスのシミュレーション
ツール・技術の実装
また、一度に多くのツールや技術を導入すると、現場の担当者に定着せず、結果的に自動化の効果を十分に得られなくなる可能性もあります。
まずは自動化の効果が見込める業務から着手し、運用状況を確認しながら徐々に拡大していくことで、失敗のリスクを防止できます。
適任者を配置・育成する
ハイパーオートメーションは業務プロセス全体の自動化を図るため、成功には適任者の配置や育成が欠かせません。
具体的には、ハイパーオートメーションの設計を行う人材、実際に現場でツールや技術を使いこなせる人材、保守やエラー対応を担う専門的な人材などが必要です。
社内教育や研修など、適任者に必要な知識・スキルを習得してもらうための方法を実施しましょう。円滑な導入や運用に向けて、外部の専門家の支援を受けるのも手段のひとつです。
セキュリティ対策をする
ツールや技術を導入する際には、セキュリティ対策が不可欠です。
ハイパーオートメーションでは、幅広い情報が一元管理され、システムをまたいだデータのやり取りも活発になります。
特にクラウド環境でデータや異なるシステムをまとめて管理する場合は、不正アクセスやサイバー攻撃、情報漏洩などのリスクも高まることに注意しなければなりません。
そのため、セキュリティ対策が十分に整っているツール・技術を選ぶようにしましょう。リスクやセキュリティに関する社内研修を実施し、社員のリテラシーを向上させることも重要です。
効果測定をする
ハイパーオートメーションの効果を最大化するためにも、ツールや技術の導入前後の効果測定が必要です。
効果測定の際にはあらかじめ指標を設定し、業務時間が〇時間削減、手作業によるミスが〇%削減というようにパフォーマンスを数値化しましょう。
数値化により導入効果が可視化され、現場の理解を促進します。効果測定により顧客体験が改善し、結果として収益の増加も期待できます。また数値化を分析すると、新たに自動化すべき業務の選定にもつながるでしょう。
継続的な最適化を図る
ハイパーオートメーションの導入後も、継続的な最適化を図りましょう。ツールや技術は導入して終わりではなく、定着させ、効果を出し続けることが重要なためです。
具体的には、ツールのバージョンアップや新機能の導入などが挙げられます。場合によっては、ツールや技術の変更が必要になることもあるでしょう。
また、定期的に運用ルールや業務プロセスを見直すことで現場の担当者の負担を軽減でき、継続的な運用につながります。
ハイパーオートメーションの第一歩にはRPAツールBizRobo!

ハイパーオートメーションははじめから多くのツールや技術を導入するのではなく、自動化の効果を見込める業務から段階的に進めていくことが成功の鍵となります。
ハイパーオートメーションの第一歩としてツールや技術を導入するなら、RPAツール『BizRobo!』がおすすめです。
『BizRobo!』はパソコン上で行う数多くの定型業務を自動化できるツールです。業界や規模を問わず注目されており、2025年1月時点で3,000社から選ばれています。
ここでは『BizRobo!』がハイパーオートメーションに有効な理由を3つ解説します。
幅広いシステムと連携し自動化が可能
『BizRobo!』は、チャットツールや会計システムなど、幅広いシステムやアプリケーションとの連携が可能です。

システムやアプリケーション上での操作も行えるため、さまざまな業務の自動化を実現します。
例えば、勤怠入力をリマインドする業務なら、対象者リストをもとにアカウント管理システムや勤怠管理システムから情報を抽出し、対象者へチャットでリマインドする工程を自動化できます。
このように、現在利用しているアプリケーションやシステムと連携すれば、自動化の範囲を広げられます。
専門知識がなくてもロボットを開発できる
『BizRobo!』はプログラミングの専門知識がなくても、ローコードでロボットを開発できます。マウスを使用して、作業をステップとしてつなげたり、順番を入れ替えたりすることで、容易に業務を自動化できます。
『BizRobo! AI Apps』を活用すれば、生成AIとチャット形式で会話を重ねることで、ロボットの作成が可能です。AIがロボット開発を代行するため、よりスムーズに業務効率化を目指せます。
さらに『BizRobo!』は、開発者向けのWebセミナーやeラーニング、利用者同士で質問や交流ができるユーザーコミュニティなど、サポートコンテンツが充実していることも特徴です。

『BizRobo!』をご活用いただくことで、ロボット開発などの実践を交えながら社員のITリテラシーを高められます。
立ち上げから運用まで充実のサポート
『BizRobo!』ではRPA導入の成功に向け、立ち上げから運用まで十分なサポート体制を整えています。
立ち上げサポートでは、自動化業務の洗い出しや対象業務の優先順位付け、導入要件の検証などを支援します。導入後には、経験豊富なメンバーによる、メールや電話での個別対応も可能です。これまでの豊富な導入実績を活かし、長期的な運用や定着をサポートさせていただきます。
ハイパーオートメーションの実現に向け、自動化ツールや技術をお探しの方はぜひ『BizRobo!』をご検討ください。
ハイパーオートメーションのツール・技術を導入し業務全体の最適化を
ハイパーオートメーションは、複数のツールや技術を組み合わせ、業務プロセス全体を自動化する概念のことです。具体的には、RPAやAI、OCR、iPaaSなど、業務を自動化するツールや技術を活用します。
ツールや技術の活用効果を高めるためには、業務プロセスの見直しや適任者の配置といった事前準備や、運用後の最適化が欠かせません。また、最初からすべてのツールや技術を導入するのではなく、段階的に進めることも重要です。
ハイパーオートメーションの第一歩には、さまざまな業務を自動化できる『BizRobo!』をご検討ください。
【参考】
※1 「ガートナー、2020年の戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10を発表」を加工し作成