BizRobo! ブログRPA関連のお役立ち情報をお届けします
地域インフラを支える存在のケーブルテレビ局。近年は新サービスの展開などに挑戦するケーブルテレビ事業者も増えており、その存在感はますます増しています。
本ブログでは、先日開催したセミナーのレポートを通じて、RPA活用によりサービス品質・業務効率化を同時に達成し、さらに地域DXの実現に向けた新規事業を開始した事例をご紹介します。ケーブルテレビ事業者で、今後より業務効率化していきたいと考えている方はぜひご一読ください。
目次
ライター紹介:
- 長澤 史佳(ながさわ ふみか)
- 大学在学中に「ハフポスト日本版」と「Forbes JAPAN」にて記事執筆・編集・翻訳などを経験後、新卒で株式会社PR TIMESに入社し、PRプランナーとして化粧品メーカーや食品メーカーを担当。2022年よりRPAテクノロジーズ株式会社に入社し、コンテンツ企画や広報を手掛ける。
RPAとは
RPAとは「ロボティック・プロセス・オートメーション」の頭文字を取った言葉で、人間と同じようにオフィスワークに適用し、まるで人員を増やしたような効果が得られることから、別名「デジタルレイバー(仮想知的労働者)」とも呼ばれています。
私たち人間は日々の仕事の中で、資料作成・データ分析・メール返信など、多岐に渡る業務を行っています。その中でも、毎日決まったルーティンを繰り返す仕事(定型作業)はデジタルレイバーの得意分野です。
人間の場合、どうしてもミスが避けられなかったり、やむを得ず仕事をお休みしたりすることがあります。一方で、ロボットは24時間365日働き続けることができ、体調を崩すこともなければ、自ら退職することもありません。
https://rpa-technologies.com/inquiry/catalog/?p=rpaRPAツール「BizRobo!」について
RPAテクノロジーズ株式会社が提供する「BizRobo!」は、RPAをコア技術とし、私たちが日々行っているパソコン上での作業を効率化してくれるソフトウェアのロボットです。人間が行っている業務をロボットに任せることで、人的ミスを防ぎ、慢性的な人手不足を解決へと導いていきます。
BizRobo! 5つの特徴
- ① 10年以上の実績
- RPAテクノロジーズは、国内で10年以上の開発・運用実績とノウハウがあるRPA先駆者。国内最大級のRPAイベントの開催やメディアへの寄稿も行っています。
- ② ノンITでも使える
- 直感的に操作できる画面でスムーズに開発できます。必要な知識をサポートするためのeラーニングやセミナーなどは追加料金なしで受講可能です。
- ③ 充実したサポート体制
- 専任のカスタマーサポートチームによる伴走型支援を提供しています。また、トライアルから導入後3カ月まで、チャットを使った無償サポート付き。
- ④ 幅広いラインナップ
- スモールスタート向けのデスクトップ型(BizRobo! mini)や大規模展開に最適なサーバ型(BizRobo! Basic / BizRobo! Lite)など、豊富なラインナップでニーズに合った製品をご提案します。RPAを拡大したい場合にも、シームレスに移行が可能です。
- ⑤ 多様な機能
- あらゆる画面でのコントロールを可能にする機械学習による画面解析機能やパソコンを占領されずに実行できるバックグラウンド処理など、機能が充実しています。
株式会社三技協について
1965年に設立、無線技術を基盤とした情報通信インフラ事業の専門企業です。下記事業を展開しながら、全国のケーブルテレビ事業者さまと繋がりを築いています。
FWA:無線(固定無線アクセス)事業
- ・地域WiMAX
- ・地域BWA(共用コア事業者様業務支援)
- ・地域/自営BWAローカル5G(共用コア事業者様業務支援)
- ・ローカル5G/プライベートLTE 実験試験局・商用局
免許取得サポート(基地局・端末) - ・ローカル5G 定期点検/保守
DC:データセンター事業
- ・大規模電源装置の切り替え
- ・UPS無瞬断切り替え
ケーブルテレビ事業者のRPA活用事例①
BtoCの顧客関連業務では、主に下記のような業務をRPAで自動化しています。
- ・申込や問い合わせ~CRMへの顧客登録業務
- ・CRM~基幹システムを利用した課金、請求情報処理
- ・請求書発行
- ・会計ソフトへの入力
- ・基幹システムへの入金データ入力
- ・Webページへの週間番組表掲載
- ・Webページやメールでのニュース配信
- ・顧客への通知物の発行、印刷
ケーブルテレビ事業者のRPA活用事例②
BtoCのプロジェクトを効率化する際は、下記のような業務でRPAを活用しています。
- ・工事、改修の工程管理
- ・システムでの工事発注
- ・完成図書の作成
- ・契約書類の保存
高岡ケーブルネットワークの事例紹介
高岡ケーブルネットワークは、1989年に設立したケーブルテレビ事業者です。三技協とは、2020年の無線事業(地域BWA + ローカル5G)の立上げから、FWA無線事業以外でもICT・DXで関係性は続いています。
RPA導入を検討し始めたのは、2019年ごろです。しかし、この時はデスクトップリサーチをするも費用対効果が見出せず、一度見送りました。
2021年、三技協よりBizRobo!の紹介を受け、既存ワークフローの整理を含め支援提案をしてもらいました。同業者である他のケーブルテレビさんの活用状況もヒアリングした結果、トライアルとハンズオンを経て正式導入しました。
RPAを活用中の業務① – Symphonizerの入力業務
聴覚障がいなどがある人との通話時に手話やテキスト化・読み上げで同時通訳する「電話リレーサービス制度」が2021年7月から始まったのに伴い、電話番号単位で毎月一定の負担額が生じるようになったことから、基幹システムに自動登録する機能をBizRobo!で構築しました。
以前はシステムベンダーに依頼して納期までに2週間、費用は30万円ほどかかっていたものが、ロボットに任せることで構築に1日かつ内製対応ができるようになりました。
AIカメラの人流データDB化/レポート
在来線・新幹線の改札・アーケード商店街に人流測定の機能があるAIカメラを自治体がメーカー選定し、ネットワーク設計・構築・設置工事の引き合いを自治体からいただいています。
その際、同じメーカー販売のカメラであるがカメラ種別によってダッシュボードの使い分けが必要と判明し、自治体から相談を受けました。そこでメーカーに相談したところ、システム改修で数百万かかるとの回答でした。
そこで、自治体の要望を予算内で実現できるようにBizRobo!を活用することにしました。社内利用していない夜間にAIカメラの人流データDB化/レポートをスケジュール実行することで、RPAライセンスを有効活用しています。
BizRobo!を導入していなかったら…
- ・コスト削減
- コストだけで、60万円以上の削減になっています。電話リレーだけで2年間に2回稼働していることから、ベンダー依頼のコスト削減につながっています。
- ・新規売り上げ
- AIカメラのレポート生成まで込みの提案で受注につなげることができ、数千万円以上の売り上げを得ることができました。
- ・時間創出
- 創出できた時間を事業領域拡充の戦略検討にあてることができ、総務省実証事業で採択を受けることにつながりました。
- ・関係深化
- DXの対応範囲を拡大しながら、地場通信事業者としてQCDのバランスコントロールを取れるアドバンテージで活動することができています。
セミナー完全版につきましては、ぜひ下記からオンデマンド配信をお申し込みください。より詳細な説明に加えて、質疑応答などもご視聴いただけます。
また、今後もWebセミナーやすでに実施したセミナーのアーカイブ配信もご用意しております。ご不明点やRPAについてご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
Webセミナー一覧:https://rpa-technologies.com/seminar/