2024年6月、RPAテクノロジーズ株式会社は、会社統合の上、オープン株式会社へ社名を変更予定です。
 
 
 

BizRobo! ブログRPA関連のお役立ち情報をお届けします

BizRobo!活用のアイデアの宝庫!「BizRobo!CAMP!!東京」を開催

BizRobo!CAMP!!東京
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RPAテクノロジーズ玉岡です。2019年7月18日(木)に、「BizRobo!CAMP!!東京」を開催しました。約20社近くのBizRobo!ユーザーにご参加いただき、エネルギー溢れるイベントとなりました。

BizRobo!CAMP

【ライトニングトーク1】
「不要な業務の効率化こそ、最大の無駄!」 働き方変革実現に向け、“熱い”想いを持つリーダー

ハウスビジネスパートナーズ株式会社の今川様

1人目の登壇は、グループ全体の働き方変革に向け、RPAによる効果を最大限に引き出すために、様々な工夫・取組を実施している、ハウスビジネスパートナーズ株式会社 今川様。

今川様は、東京のみならず、これまで実施してきた全国のBizRobo!CAMP!!にもご参加いただいており、積極的に情報発信・交換してくださる、本当に“熱い”想いを持つ方です。

今回は、ハウスグループとしての「RPA推進の考え方・進め方」を、苦労話、それを乗り越えるための工夫をお話しいただきました。

BizRobo!CAMP

ハウスビジネスパートナーズ株式会社のRPA適用のポリシーとして

・業務の廃止、業務の見える化を行った後、RPA化を検討する
・RPA適用を依頼してくる部署との打ち合わせは、あくまで「業務改善」として取り組む
・ロボット作成は「外注」する
・ロボット運用、保守は、システムソリューション部にて集中管理/統制(野良ロボは作らせない)
・ロボットによる削減時間に応じて、RPA導入部署より利用料を頂く

というもの。

RPAありきではなく、

そもそも「その業務は必要なのか?(継続すべきなのか?)」の問いを立て、

「不要な業務の効率化こそ、最大の無駄」「その業務をやめることが最大の効率化」の考えを、働き方変革実現への大前提として、RPAを推進しています。

また、ロボット作成は「外注(開発会社で依頼)」するが、それ以外の役割(自動化検討、運用、保守)は自社で行う、RPAを効率的に稼働させるためのシステムを独自に開発、と、

働き方変革実現に向けた「最適な」体制・仕組を着実に構築、効果を出している、RPA推進していく上でのモデルケースとなるような今川様の発表でした。

RPAをきっかけに、既存業務に対して“メス”を入れること、その結果、その業務を「やめる」or「変える」or「自動化」するかを検討するという、RPAの効果を最大限に引き出すために必要なアプローチ方法は、これからRPAを導入・推進していく方々に、是非、参考にしてもらいたいと思います。

引き続き、今川様には、これまで以上に“働き方変革”に向けて邁進していってもらい、今回のように積極的に情報を発信していってもらえると嬉しいです。

【ライトニングトーク2】
「木こりのジレンマ」を乗り越えろ!既存業務に対する『意識と知識』を変える取り組み

アットホーム株式会社の倉品様

2人目の登壇は、現場主導型のRPA推進・利活用を実現している、アットホーム株式会社 倉品様。

RPA導入時に誰もが抱く「木こりのジレンマ(※)」を、どのような工夫で乗り越えてきたのかについて、具体事例を用いてお話しいただきました。

※木こりのジレンマ:目の前の作業をこなすのに精一杯で、それを効率良く進めるように工夫する余裕がない状態を指す言葉

BizRobo!CAMP

アットホーム株式会社では、導入当初からロボット稼働数・削減時間は着実に増えていき、その功績が認められ、社内表彰されるなど、一見順調に見えたRPA推進。

しかし、その一方で、社内ロボット開発要員の確保・育成が思うように進まず、RPA社内展開が低迷状態に陥ったとのこと。この状態を打破するために、「とにかくロボット開発のきっかけを作る」ための様々な取り組みを実施していました。

その中でも興味深かった取り組みの1つが「社内報へのBizRobo!活用事例の連載

毎月発行の社内報に連載記事として、BizRobo!の説明から、社内で活躍中ロボットの活用状況だけでなく、「ロボット開発者の紹介」も行っているとのこと。こうすることにより、RPAを知らない人たちに、RPAへの興味を持ってもらう効果があるのはもちろんですが、ロボット開発者の方々のモチベーション・マインド向上の効果も期待できる。

この「開発者」の方々にスポットライトを当てる、彼・彼女たちを“ヒーロー”にする環境を整えてあげることこそ、RPA推進・社内浸透で重要なことです。やはり、褒められるのは誰にとっても嬉しいものです。この体験を積み重ねていくのはもちろん、より多くの“ヒーロー”を誕生させ、彼・彼女たち中心に“働き方”を変えていく、そんな状況が出来れば、本当の意味での“働き方改革”が実現するのではないでしょうか。

【ライトニングトーク3】
RPA反対勢力、魔法のツール、開発者不足・・・逆境の中からのRPA導入・浸透への挑戦

郷商事株式会社の高良様

3社目の登壇は、日々“作業”に忙殺され、疲弊している担当者を救うために、試行錯誤しながら、さらなるRPA社内普及に向け奮闘している郷商事株式会社 高良様。

RPA導入を決めたものの、反対勢力の出現、RPA=魔法のツールという幻想による期待値過多・・・といった逆境の中で、高良様のどのように考え、行動してきたか、について、お話しいただきました。

BizRobo!CAMP

お客様発展とともに、様々な業務に対応していった結果、まるで無秩序に増築を繰り返した建物のようになってしまったシステム。結果、それらを扱っている担当者の“作業”が増えてしまった。それを解決するためにRPA導入を決めた同社。

各RPAソリューション検討から、実際の導入、部門展開といったRPAの全フェーズを担当、さらには、ロボット開発において、試行錯誤しながら、様々の工夫を凝らし、ロボットのヒット作を着実に生み出し続けている高良様。

高良様曰く、RPA適用のポイントは「全てをRPA(ロボット)に任せようとしない」こと。

ある業務システムへ入力するための元情報(Excel)から、何も加工無しにRPA化すると、非常に複雑な処理になってしまう。そのため、まず、“ロボット”が対応しやすいように元情報を“人”の手で加工してあげて、その加工されたものをインプットで、“ロボット”が業務システムへ入力する。

要は「“ロボット”の働きやすい環境を、“人”がお膳立てしてあげる」ことで、よりRPAの効果を享受できるということ。

どうしてもRPA適用=既存業務(プロセスのまま)に対する自動化となってしまいがちであり、RPAのために業務を変えたくないという心理が働きます。ただ、RPA導入が目的化でなく、業務効率化、残業時間削減といった、本来の目的を達成するためには、「“人”と“”ロボット“の共存」を前提に、場合によっては、業務プロセスをデザインし直すことは非常に重要な発想となります。これを、高良様ご自身で気付き、実践されていることは、大変素晴らしいものでした。

また、高良様自身、RPAをきっかけに、これまで繋がりがなかった方々とコミュニケーションをとるようになり、“モテる”ようになったとのこと。RPAが一種のコミュニケーションツールになっていることも、弊社として、大変嬉しいものでした。

パネルディスカッション/グループディスカッション

ライトニングトークの後は、パネルディスカッション。登壇頂いた3名に対して、会場からの質問にお答えいただきました。回答内容は、企業文化・風土・RPA推進方針/体制と三者三様でありながらも、RPA推進・利活用において押さえておくべきポイントは共通しており、モデレーターとして参加していた私にとっても、気付きが多く、非常に有意義な時間となりました。

グループディスカッションでは、あるテーマに対してディスカッションしてもらいました。各社、これまでやってきたことを振り返りつつ、取り組み・工夫などのアイデアを交換することで、今後(未来)に生かす考えに昇華したり、と、皆様から非常に前向きなエネルギーを感じることができました。

BizRobo!CAMP

アンケート結果

全体の満足度として、前回に引き続き、4.2点(5点満点中)となっており、

「運用管理や広め方について具体的なことが聞けた」

「参加企業の皆さんは同じような悩みを持っており、まだまだ進行形であり、作り上げていくものということを理解した」

「他社の事例や、どんな取り組みをされているかなどの情報を共有していただけたので非常に参考になりました」

「BizRobo!開発メンバーの生の声が聞け、グループワークにより知識も深まりました。また、みなさんと話ができて楽しかったです」

(原文を記載しております)と、大変嬉しいお声をいただきました。

【最後に】

参加ユーザー様から、

「次回はいつ開催ですか!?」
「社内でBizRobo!CAMP!!のようなイベントをしたい!」

など嬉しい声をたくさんいただいており、是非、私たちとしてもその期待に応えていきたいと思っております。RPAにおける唯一の“正解”はなく、その“正解”は皆様とカスタマーサクセス部で創っていくものだと考えております。皆様と一緒に“正解”を創っていけるように、邁進していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。