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スプレッドシートの集計を自動化!便利な関数やテーブル機能を図解で紹介

スプレッドシート 集計 自動化_アイキャッチ画像
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Googleスプレッドシートには、データの集計を自動化できる機能が数多く備わっています。とくに関数やテーブル機能を活用すれば、データの集計も格段に効率化できるはずです。

そこで本記事では、Googleスプレッドシートの集計自動化の方法を紹介します。また、集計したデータをより見やすく整理するための便利機能や小技なども解説。

実際の操作画面を用いて分かりやすく図解するので、スプレッドシートに詳しくない人もぜひご覧ください。

スプレッドシートの集計自動化には関数が便利

スプレッドシートの集計を自動化するには、関数を活用しましょう。関数とは、一定の計算を行うためにあらかじめスプレッドシートに組み込まれている数式です。

単純な合計値や差額の計上といった計算はもちろん、関数を活用すれば複雑な計算も可能になります。関数の一覧は「Google スプレッドシートの関数リスト」で紹介されているため、ぜひご覧ください。

上記サイトの検索窓に「合計」や「平均」といった行いたい処理をキーワードで打ち込むと、活用できる関数が絞り込めます。

ではここから、そのなかでも特に集計の自動化に便利な関数を見ていきましょう。

複数のシートからデータを集める「IMPORTRANGE」

複数のスプレッドシートからデータを集計したい場合は、「IMPORTRANGE(インポートレンジ)」関数を活用しましょう。IMPORTRANGEを使えば、手作業で複数のシートからデータをコピー&ペーストする手間が省けます。

数式は、以下のとおりです。

=IMPORTRANGE(“スプレッドシートの直URL”,“シート名!データを集計したい範囲”)

たとえば①のシートデータを②に転記するとしましょう。

▼①10月の発注数

IMPORTRANGEの使用方法

▼②データ集計用のシート

この場合、②に以下の関数を打ち込みます。

IMPORTRANGEの使用方法

すると以下のとおり、自動的に参照元のデータが転記されました。

IMPORTRANGEの使用方法

このように、IMPORTRANGEを活用すればデータの集計が大幅に効率化できます。データを修正するときも、IMPORTRANGEを使ってシート同士を連携しておけば複数のシートを手作業で修正する必要がありません。

複数データの並びを変える方法

複数のシートからデータを取得し、1枚のシートにまとめるにはIMPORTRANGE関数を並べて記載します。たとえば①のデータと②のデータを、空白のシートにまとめたいとしましょう。

▼①10月の発注数

スプレッドシートで複数データの並びを変える方法

▼②11月の発注数

スプレッドシートで複数データの並びを変える方法

このとき、関数の間に「,」と「;」のどちらを入れるかで、表示形式を変えられます。

横の結合:={IMPORTRANGE(), IMPORTRANGE()}縦の結合:={IMPORTRANGE(); IMPORTRANGE()}

まずは横に並べてみましょう。IMPORTRANGE関数同士を「,」でつなぐと、下記のとおり10月と11月のデータが横並びになりました。

スプレッドシートで複数データの並びを変える方法

次に、縦に並べてみましょう。IMPORTRANGE関数同士を「;」でつなぐと、以下のとおり、10月の下に11月のデータが反映されました。

スプレッドシートで複数データの並びを変える方法

このように、IMPORTRANGEを使うとデータの集計だけでなく、より見やすく並び変えることも可能です。

条件ごとのデータ抽出や並び替えには「Query関数」

IMPORTRANGEは、指定範囲のデータ全体を反映する関数です。しかし場合によっては、以下のような場合もあるでしょう。

・指定の行または列だけを抽出したい
・特定の条件に該当する行または列だけを抽出したい

このようなときに役立つのが、「Query(クエリ)関数」です。Query関数は条件を指定し、合致したデータのみを集計できます。

ではここからサンプルデータを用いて、使い方を詳しく見ていきましょう。

指定の行または列だけを集計する

たとえば下記データのうち、年齢以外のデータだけを抽出したいとします。

スプレッドシート_Query関数

この場合、任意のセルに以下の関数を入力します。

=Query(A1:D,”Select A,B.D“)

すると以下のとおり、年齢以外のデータが抽出されました。

スプレッドシート_Query関数

列ではなく指定の行を抽出したい場合は、「A,B,D…」と記載した箇所を「2,4…」と行数に置き換えて記載します。

特定の条件に合致するデータだけを抽出する

以下のデータから、D列で「りんご」を選んでいる人のデータだけを抽出したいと仮定します。

スプレッドシート_Query関数

この場合、任意のセルに以下の関数を入力します。

=QUERY(A1:D, “SELECT * WHERE D CONTAINS ‘りんご'”, 1)

すると以下のとおり、りんごを購入した人のデータだけが抽出されました。

スプレッドシート_Query関数

このようにQuery関数を使えば、IMPORTRANGEで集計したデータをさらに見やすくソーティングできます。

データの整理や分析・集計自動化には「ピボットテーブル」

複数の要素を含むデータの整理や分析といった集計の自動化には、ピボットテーブル機能が便利です。今回は例として、以下の顧客データを集計してみましょう。

まずは集計したいデータを選択します。

スプレッドシート_ピボットテーブル

ツールバーの「挿入」から、ピボットテーブルを選択しましょう。

スプレッドシート_ピボットテーブル

すると下記のとおり、新たにテーブルを作成する場所を選択できます。「新しいシート」を選択すると新規タブが生成されます。

「既存のシート」を選択すると、同じシート内にテーブルが作成されるため、好きな方を選択しましょう。

スプレッドシート_ピボットテーブル

今回は「新しいシート」を選択しました。すると、空のテーブルと右側に編集画面(エディタ画面)が表示されます。

スプレッドシート_ピボットテーブル

ピボットテーブルは行や列を要素ごとに指定できます。たとえば「行」に「氏名」を選択すると、以下のように顧客の氏名だけが並べられます。

スプレッドシート_ピボットテーブル

このときエディタ画面の「順序」や「並べ替え」を操作すると、データを任意の並び順に変えられます。

続いて、「列」と「値」「商品名」を入れました。すると下記のとおり商品名が横軸に並び、商品を選択した人のセルに「1」とカウントが入ります。これは「値」の集計方法が「COUNT」関数になっているためです。

スプレッドシート_ピボットテーブル

ほかにも以下のとおり、合計値や最大値・最小値を出す関数などさまざまな集計が可能です。

このように、ピボットテーブルを活用すれば簡単に任意の集計表を作成できます。

データのフィルタリングでより見やすく

エディタ画面下部にある「フィルタ」機能を使えば、特定のデータを省くこともできます。たとえば以下の表で、「りんご」の購入数は不要だとします。

スプレッドシート_ピボットテーブル

エディタ画面の「フィルタ」の右側にある「追加」をクリックし、「商品名」を選択します。

スプレッドシート_ピボットテーブル

次に「りんご」のチェックを外しましょう。

スプレッドシート_ピボットテーブル

すると以下のとおり、りんごのデータが省かれた状態でテーブルが表示されます。

スプレッドシート_ピボットテーブル

表が見にくい場合は、このようにデータを取捨選択するとスッキリできます。

複数の要素を自動で分析できるクロス集計

ピボットテーブルを活用すれば、複数の要素を分析する「クロス集計」も簡単です。たとえば以下のデータをクロス分析してみましょう。

スプレッドシート_クロス集計

今回は行に「年齢」と「氏名」を、列に「商品名」を設定しました。さらに値の欄は商品数の合計値を表記するよう、以下のとおりエディタ画面を設定しています。

スプレッドシート_クロス集計

表示されたテーブルは以下のとおりです。年齢の高い順に並べたことで、年齢が高ければ高いほど商品の購入点数が多いことが分かりました。

スプレッドシート_クロス集計

さらに商品の購入点数の総計欄を見ると、りんごが最も多く、ぶどうが最も少ないことが分かります。このように、クロス集計を用いればデータをより詳細に分析できます。

「商品がなぜ売れているのか」「特定の消費者行動にはどういった背景があるのか」このように、さまざまなデータ集計・分析の自動化に活用できます。

シンプルな機能による集計の自動化

「複雑な機能は使いこなせない…」このような人には、以下の機能がおすすめです。

関数の名称用途
転置して貼り付けデータの行と列を入れ替える
SUMIF関数指定した条件を満たすセルの合計を計算する
COUNTIF関数指定した条件を満たすセルの数をカウントする

これらを知っているだけでも、手作業の地道なシート作業から解放されます。一つずつ見ていきましょう。

転置して貼り付け

スプレッドシートには、「転置して貼り付け」という機能があります。これはデータの縦軸と横軸を入れ替える機能です。

スプレッドシート_集計の自動化

上記の左側にあるデータをコピーし、「転置して貼り付け」を行います。すると以下のとおり、今まで横軸に並んでいた「顧客番号」「氏名」などの情報が、縦軸に変換されました。

スプレッドシート_集計の自動化

一部の情報だけをコピーし、転置貼り付け機能を使えば短時間で任意の集計表を作成できます。データが膨大で手動選択できない場合は、以下の関数で同じ操作が可能です。

=TRANSPOSE(選択範囲)

条件に合った数値を合計する「SUMIF関数」

特定の条件を満たすデータだけを集計したいときに便利なのが、「SUMIF」関数です。SUMIF関数の数式は、以下のとおり。

=SUMIF(範囲, 条件, [合計範囲])

では実際に、下記のデータをSUMIF関数で集計してみましょう。

スプレッドシート_ピボットテーブル

今回は商品がそれぞれいくつ売れたのか、集計します。この場合、関数は以下のとおりです。

スプレッドシート_SUMIF関数

条件に合った数値をカウントする「COUNTIF関数」

特定の条件を満たす値をカウントしたいときは、「COUNTIF関数」が便利です。関数は以下のとおり。

=COUNTIF(範囲, 条件)

たとえば下記のデータから、りんごを購入した人の数をカウントしたいとしましょう。

スプレッドシート_クロス集計

任意のセルに式を入れます。今回の場合、対象となるセルはD2〜D11です。

スプレッドシート_SUMIF関数

以下のとおり、りんごを買った人は4人と分かりました。

スプレッドシート_COUNTIF関数

「”りんご”」と記入した部分をアレンジすれば、特定の数値以上、もしくは特定の数値以下といったデータの抽出も可能です。

集計表を見やすくするスプレッドシートの便利機能

「集計表が見にくい…」このような場合は、スプレッドシートの機能でデザインを変えるのもおすすめです。体裁やデザイン、色を変えるだけでも、雑然としていたデータがスッキリします。

ここからは、簡単に集計表を見やすくするスプレッドシートの便利機能を見ていきましょう。

セルの背景色変更

表を見る時、行をたどっていくうちにどこの行のデータか分からなくなることは珍しくありません。このようなときにおすすめなのが、セルの背景色変更機能です。

まず対象とするデータを選択し、メニューバーの「表示形式」を選択します。出てきたメニューから、「交互の背景色」を選びましょう。

スプレッドシート_セルの背景色変更

すると以下のように、背景色が白とグレーの交互に表示されます。

スプレッドシート_セルの背景色変更

この機能を使えば、手作業で地道に背景色を変える必要がありません。また、背景色は画面右側に表示されるエディタ画面で変更可能です。

スプレッドシート_セルの背景色変更

小さなグラフを表示「SPARKLINE」

複数のデータを分かりやすく比較したいときは、「SPARKLINE」が便利です。「SPARKLINE」とは、1つのセルの中にグラフを表示する機能です。

関数は以下のとおりです。

=SPARKLINE(選択範囲)

たとえば以下のとおり、3種類ある商品の発注数推移を比較したいときとします。N列に関数を入れると、データの推移を可視化できます。

スプレッドシート_SPARKLINE

またSPARKLINEは、以下のとおりオプションを関数に入れることで折れ線グラフ以外を作成することもできます。

=SPARKLINE(選択範囲, {オプション})

 { }の内側に入れるオプションには、以下のようなものがあります。

“charttype”,”line”折れ線グラフ
“bar”,”line”横棒グラフ
“column”,”line”縦棒グラフ
“winloss”,”line”正と負の値を示す縦棒グラフ

大量のデータも色で見やすく「カラースケール」

数値に色付けして見やすくしたい場合は、「カラースケール」機能が便利です。まずは色付けしたいデータを選択し、メニューバーの「表示形式」を選択します。そして「条件付き書式」を選択。

スプレッドシート_カラースケール

すると右側に編集画面(エディタ画面)が表示されます。「カラースケール」を選択し、プレビューで任意のデザインを選択しましょう。

スプレッドシート_カラースケール

すると以下のとおり、値が大きくなるほど濃い色となりデータが見やすくなりました

スプレッドシート_カラースケール

スプレッドシートの集計自動化が難しい場合は……

スプレッドシートにはあらゆる機能があります。しかし以下のような場合は、集計自動化がなかなか進まない場合もあるでしょう。

・データベースがスプレッドシートに統一されていない
・スプレッドシートによる集計自動化を進める人材がいない
・社員全員がスプレッドシートに慣れていない
・業務が忙しく、現状のやり方を変える時間がない など

このような場合は、RPAの活用がおすすめです。

RPAは、「ロボティック・オートメーション・プロセス」の略称。自社開発したロボットが、あらゆる業務を自動化できるツールです。

自社開発といっても、プログラミングなどの知識は不要。開発画面は見やすく、ノンIT人材でも直感的に操作できるサービスが多数あります。

RPAで集計作業を自動化すれば、担当者も細かい事務作業から解放されるうえ、ミスもなくなります。またRPAはデータ集計以外のさまざまな業務の自動化にも使えるため、大幅な業務改善が期待できるでしょう。

ほかにも業務効率化の事例を知りたい人は「業務効率化の成功事例!年間6,700時間軽減した事例も紹介」の記事をご覧ください。

あらゆる集計自動化はBizRobo!にお任せ

BizRobo!_LP

BizRobo!は、2,800社以上の導入実績を誇るRPAツールです。ロボットの開発画面はデザイン性に優れ、簡単なマウス操作でプログラミングできます。

とくにBizRobo!をはじめとするRPAは、繰り返し行う定型業務の自動化に最適です。詳しくは、「RPAで事務職の業務を効率化できる?必要性や導入事例を解説」をご覧ください。

ここからは、BizRobo!の以下のメリットについて詳しく紹介します。

・スプレッドシート以外のツールも自動化可能
・バックグラウンドでの実行が可能
・1ライセンスで自動化し放題

スプレッドシート以外のツールも自動化可能

BizRobo!は以下のとおり、あらゆるツールとの連携が可能です。

・Excel
・Word
・メールソフト
・chatworkといったチャットツール
・楽楽精算・freee会計などの会計システム
・kintoneといった業務管理ツール
・そのほか基幹システム など

数多くのツールと連携できるため、幅広い業務の自動化が可能となります。たとえば以下のような一連の業務を、丸ごと自動化することも可能です。

1. 社内システムからデータを抽出
2. Excelに転記
3. 資料にまとめる
4. 担当者にメールで送付

実際にBizRobo!を導入後、年間数万単位の余剰時間を創出している企業も少なくありません。

バックグラウンドでの実行が可能

BizRobo!バックグラウンドでの作業が可能です。つまりPCで別の作業をしていても、同時に作業をこなせます。RPAのために別途機材を用意する必要がなく、初期投資を抑える点でもおすすめです。

またPCの持ち主が出社していない日や、会社自体が休みの日にも稼働が可能。こうしたバックグラウンド実行機能を活用すれば、人件費の大幅削減も実現できます。

1ライセンスで自動化し放題

BizRobo!1ライセンスの契約で、ロボットを無制限に開発できますつまり同じコストで、ロボットを10台にも100台にも増やせるのです。そのため、膨大なデータを扱う企業や、事務仕事が多く業務を圧迫している企業に最適です。

実際にBizRobo!を導入してから徐々にロボットを増やし、100台以上のロボットを同時稼働させている企業も少なくありません。

スプレッドシートの集計はBizRobo!で自動化

スプレッドシートでの作業は、BizRobo!で簡単に自動化が可能です。RPAを活用すれば、難しい関数を駆使する必要もありません。

また、BizRobo!ならスプレッドシートの集計以外の作業もまとめて自動化できます。ロボットも無制限に増やせるため、徐々に使用範囲を拡大して業務効率化を進められます。

「データ集計や資料作成に時間がかかりすぎている……」このような場合は、ぜひBizRobo!をご活用ください。無料期間もあるため、操作感を実際に使ってお試しいただけます。

さらにご契約後は、365日体制で専任スタッフがフルサポート。万が一使い方が分からないときも安心です。ぜひBizRobo!で、あらゆる集計作業を自動化してください。



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