2024年6月、RPAテクノロジーズ株式会社は、会社統合の上、オープン株式会社へ社名を変更予定です。
 
 
 

 

BizRobo! mini

Man to Man Animo株式会社

「打ち込めるものに出会えた」。
RPAと共に開拓する、能力発揮の新たなチャンス

Highlight

  • 障害者雇用の新領域として、在宅で取り組めるRPAに着目
  • 通常の教材と一人ひとりの特性への配慮で、社内業務への応用に成功
  • 業務切り出しの知見を生かし、受託での就労拡大を目指す

中京圏を拠点に人材派遣事業などを展開するMan to Man グループのMan toMan Animo 株式会社は、在宅で就労できる障害者雇用の新領域として、PC 上の定型作業をソフトウエアで置き換えるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)に着目し、BizRobo! を導入。まずグループ内の業務に応用を試みた。通常と同じ教材で学び、短期間でツール操作を習得した社員に対し、一人ひとりの特性に配慮しながら依頼を行ったところ、実用的なロボットの開発運用が十分可能なことが判明。需要の大きいスキルを獲得した社員の意欲もかつてなく高まった。RPA の導入過程で欠かせない、業務の分析・切り出しに関して豊富な知見を持つ障害者雇用支援の強みを生かしながら、今後はRPA を活用した就労支援や業務受託の開拓を進め、能力発揮の場をさらに広げていく計画だ。

導入背景就労のハードルを下げ、技能の水準を高める方法を模索

MantoManAnimo

Web サイト構築などに続く在宅可のスキルとしてRPA を発見

名古屋市に本社を置くMan to Man Animo 株式会社は、人材紹介・人材派遣事業などを展開するManto Man ホールディングス株式会社の特例子会社だ。2004 年の設立以来、職業紹介や業務受託などを通じて障害者雇用の拡大に取り組み、約30 人いる社員のうち4 割近くが障害者手帳を所持。移動の困難さから在宅勤務を選ぶ社員も多い。

近年の同社を取り巻く環境について、事業を統括する中島貴弘氏は「相対的に障害の軽い人から就労を達成してきた一方、社会全体では生産性向上への意識が強まった結果『働くことのハードルを下げながら技能水準を高める』ことが求められています」と説明する。

そうした中、同社のWeb 関連部門を率いる横井裕人氏は、2018 年9 月放映のテレビ番組でRPA を知った。

「在宅勤務をかなえるスキルとして女性に人気との情報から、障害者雇用としての可能性も感じました」(同氏)

BizRobo!を
選んだ理由
「実行内容が一目で分かる」

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操作対象の認識精度の高さも評価

ソフトウエアロボットの開発運用スキル獲得を通じ、障害者の在宅就労を拡大したいと考えた同社は、全国各地で開発者の育成を本格化していたRPA テクノロジーズ社との協力で合意した。具体的には、同社が提供するRPA ツール「BizRobo!」のライセンスを導入後、まずグループ内の定型業務を対象としたRPA 化で実効性を検証することとなった。

BizRobo! を選んだのは、開発者育成への姿勢が一致したことに加え、ツール自体の優位性も大きな理由だった。中島氏は「Web サイト構築担当の社員がRPA ツール4 製品を比較した結果、操作画面上で作業の実行内容が一目で分かる点や、ロボットの認識精度が高く、任せたい動作を確実に指定できる点から、BizRobo! を選択しました」と明かす。

対象業務入札情報の確認など、グループ内の3業務に応用

MantoManAnimo

既存の研修メニューを受講、習熟まで最短1 カ月

Man to Man Animo 社の業務では現在、「東海地域の主要自治体Web サイトを毎日巡回し、更新された入札情報から自社事業に近いものを選んで一覧表にまとめ、担当部署にメールで通知するロボット」や、「請求データと対応するマスターデータを取得し、オンラインで振替伝票を起票するロボット」など、在宅勤務の社員らが開発した3 種類のソフトウエアロボットが稼働中だ。

ブラウザ内蔵型のRPA ツールであるBizRobo! は、「特にWeb 上で取得したデータを転記するタスクに適している印象です」と横井氏。地元IT 企業が提供するオンライン研修プログラムなど、既存のメニューを活用したBizRobo! への習熟も順調に進み、「速い社員は1 カ月、じっくり取り組んだ社員も1 年ほどで、本当にびっくりするほど実用的なロボットをつくれるようになりました」と、同氏は目を見張る。

MantoManAnimo

入札情報を収集して社内に発信する業務

導入効果毎日3時間を要していた手作業を解消

効用を実感できるスキルの獲得が意欲を高める

入札情報の自動取得・通知ロボットが、毎日およそ3 時間かけていた手作業を一掃するなどの定量効果と並んで、「BizRobo! に触れた社員の意欲が高まる」という、定性面での効果も顕著にみられた。

身体・精神の障害程度を問わず、理詰めで開発するRPA との相性がよい“潜在的な適任者” は少なくなかったという。中島氏は「初見での消極的な反応が2 週間ほどで好転し、やがて『打ち込めるものに出会えた』という、かつてない感想も聞かれるようになりました」と、BizRobo! がもたらした変化を歓迎する。

RPA 化で就労機会を減らすことなく、むしろ人手不足の現場を支え、リソースの創出に貢献できるよう、同社はRPA スキルの習得を就労支援に採り入れながら、RPA 活用を交えた事務受託の拡大を目指していく方針。既に、委託訓練としてRPA に興味を示す障害者職業能力開発校も現れている。

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CORPORATE PROFILE

社名
Man to Man Animo株式会社
事業内容
特例子会社(障害者雇用によるWeb制作事業ほか)
ウェブサイト
https://www.animostyle.jp/
話を伺った方
事業本部長
中島 貴弘 氏 ほか
  • ここまでの内容に加えて下記を追加
    「今後について」
    「現場の声」
  • 印刷用PDF(フルカラー)4ページ

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