BizRobo! Basic
9体のロボットを運用し、タスクシフティングを実現!
Highlight
- 4つの部署を対象に、複数体のロボットを開発
- 医療の質の向上と医療安全およびタスクシフティングを推進
- 開発したロボットを業界に横展開する「共通ロボ化」を目指す
千葉県市川市にある市川総合病院は、東京歯科大学を設立母体としています。その強みを活かして、医科と歯科の医療連携を充実させており、周術期口腔ケア、摂食・嚥下のリハビリテーションなどにも力を入れています。
同院では、2018年からBizRobo!導入プロジェクトをスタートしました。医療情報システム管理課のメンバーが中心となってロボット開発に挑戦し、これまでに医療現場を対象とした9体のロボットの実用化に成功しています。今後は、他院とロボット開発のノウハウを共有し合って、業界全体での働き方改革、医療の質の向上も望んでいます。
導入背景RPA革命で「医療安全の向上」や「働き方改革」を実現する!
東京歯科大学市川総合病院で、RPA導入が検討されたきっかけは、医療情報システム管理課の西河知也氏がAI・人工知能の見本市に参加したことでした。このときRPAブースに出展していたのがRPAテクノロジーズの「BizRobo!」でした。西河氏は展示ブースで手にしたPRAテクノロジーズ代表大角の著書「RPA革命の衝撃」を熟読したといいます。
「当院におけるさまざまな経営課題の解決、とりわけ、医療安全のための課題解決や事務職員のルーチンワークの軽減、医師事務補助の拡大による医師の働き方改革にRPAが貢献できるのではと考えました」(西河氏)
その後、BizRobo!パートナーのスカイライトコンサルティング社のサポートを受けながらのトライアルを経て、2019年にBizRobo! Basicのライセンスを取得し、現在はMediRobo! Middleに移行しています。
BizRobo!を
選んだ理由他社にはない「拡張性の高さ」が魅力!
西河氏は書籍等でBizRobo!の拡張性を把握していたこともあり、導入ツールの検討においては比較的スムーズにBizRobo!を選択できたと振り返ります。
「とはいえトライアルの開始以降もたびたび、市場に流通している他のRPAツールの話が聞こえてきました。しかし、それらの声と比較しても、中長期的に利用範囲を拡大していこうと考えている我々にとって、BizRobo!の拡張性の高さは魅力的でした。
また、千葉県内で医療システム関係者が集まる定期会合で、普段からお付き合いのある大手企業にBizRobo!が導入されていると聞きました。そのような民間企業での導入事例を踏まえて安心できたことも、当院での導入を後押ししたと思います」(西河氏)
対象業務と
導入効果9体のロボットが事務作業を削減し、医療の質の向上も!
同院では、現場の意見をヒアリングした結果、医療事務全般を担う「医事課」、診療科内にある「放射線科」、患者カルテの品質チェックを担う「診療情報チーム」の業務を対象にロボット開発を進めることになりました。後に「薬剤部」も加わり9体のロボットを運用しています。
その中でも、大きな成果を発揮しているのが、放射線科の「造影剤CT・MRI検査前のeGFR値チェック」ロボです。患者の過去1年分の検査データからeGFR値を抽出して、リスト化してくれます。造影剤の使用が問題ないかの判定もしてくれ、医療の質の向上にもつながっています。
「統計集計・印刷・チェックといった業務を“始業前”に終えておいてくれるので、各業務の担当者が1日の仕事を快適にスタートできるようになりました」(西河氏)
同院では、他の業務でもロボットの運用を進めており、医事課・放射線科・診療情報チーム・薬剤部を対象に、全部で9体のロボットが稼働しています。
運用中のロボット(例)※取材時の情報
●入院患者シート印刷 ●看護管理日誌
●アセスメントシートチェック ●看護日誌統計
●看護サマリチェック ●院外処方受付
●退院サマリ未作成の見える化 ●掲示板書き込み
完全版事例をダウンロードしてご覧いただけます
CORPORATE PROFILE
- 社名
- 東京歯科大学 市川総合病院
- 事業内容
- 医療機関
市川総合病院は、511床(2024/2/1時点)を有する総合病院です。地域医療支援病院・地域がん診療連携拠点病院・災害拠点病院・臨床研修病院の指定も受けています。 - ウェブサイト
- http://www.tdc.ac.jp/igh/tabid/734/Default.aspx
- 話を伺った方
- 東京歯科大学市川総合病院 事務部 医療情報システム管理課
西河 知也 氏他
- ここまでの内容に加えて下記を追加
「今後について」
「現場の声」 - 印刷用PDF(フルカラー)4ページ