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CASE東京慈恵会医科大学附属病院

 

BizRobo! Basic

東京慈恵会医科大学附属病院

RPAが事務スタッフの業務を効率化。「 ダブル・タスク・シフティング」が医療現場の課題を解決する

Highlight

  • 疲弊する医療現場の負担軽減を目指してRPA導入に向けた研究を実施
  • 「外来患者数報告」「退院サマリー作成の催促」の業務を選定した実証実験では業務時間を約90%削減
  • 医療機関が広く連携し、医療の質と安全の向上を目指していく

東京慈恵会医科大学附属病院は病床1075床の規模で1日平均の入院患者数は約880人、外来患者数は約2700人を数える。医療業界全体で医療従事者の負担軽減、労働環 境の改善が叫ばれる中、同院は事務作業へのRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)導入に着目。RPAツールである「BizRobo!」を活用した研究を行なった。

この研究は、従来からICTソリューション、AIの活用を模索して医療業務、医療事務の効率化を推進してきたICT戦略室の主導によるもの。過重労働が懸念されていた「外来患者数報告」と「退院サマリー作成の催促」の2種類の業務でトライアルが実施され、業務時間を約90%削減する効果が得られた。同院はロボット化によって捻出した時間を活用し、事務部門の人員が医師の事務作業などを補う「ダブル・タスク・シフティング」を視野に入れる。今後は業務の省力化にとどまらず、医療の質の向上にも寄与するRPAの導入を検討していく方針だ。

導入背景事務スタッフのタスクを軽減するためにRPA活用を検討

労働生産性の向上が叫ばれる医療業界喫緊の課題としてロボットの活用へ

医療業界における労働生産性の向上は喫緊の課題だ。医師の過重労働はもちろんのこと、医師や看護師のサポート、院内の事務処理を行うバックヤード部門の業務負荷も高い。東京慈恵会医科大学の中田典生准教授は、放射線科医として画像解析のデジタル化を目の当たりにしてきた。近年はICT戦略室室長として、ITの活用による生産性向上を模索している。

「医師は書類作成などの事務作業、会議など診療以外の業務に追われ、非常に労働生産性が低くなっています。このような医師の業務負担を軽減し、第一義である患者さんへの診療に注力するため、RPAに大きな期待がかかっています」

折しも、医師の過重労働対策の一環として、事務スタッフの業務をRPAにシフトし、その上で医師の間接業務を事務スタッフにシフトする「ダブル・タスク・シフティング」が注目を集めている。同院も事務スタッフの業務を効率化すべく、RPA導入の研究に着手した。

BizRobo!を
選んだ理由
サーバー型ツールで実績が豊富な「BizRobo!」で研究開始

スピード感を持ったプロジェクト進行に医療従事者の期待が集まっていた

病院におけるRPA導入は既存の医事会計システム、電子カルテシステムなどとのスムーズな連携も求められる。ICT戦略室が最終的に選定したのは、サーバー型でロボットの接続先となるシステムとの連携がスムーズな「BizRobo!」だ。ICT戦略室、事務スタッフを統括する業務課が主導し、「BizRobo!」を活用した研究プランの検討が進められた。

「RPAの具体的な優劣によって比較・選定するよりも、スピード感を持ったプロジェクトの進行に重きを置いていました。プロダクトの開発、運用に関するノウハウが蓄積され、ロボットを使う現場にいち早くフィードバックされることが重要です。RPAの裾野が広がる中、市場が活発になって安価になり、かつ高性能になることこそ、医療従事者が期待するポイントです」

対象業務院内で自動化できる2種類の業務を選定し、実証実験がスタート

事務スタッフの負担が大きい「外来患者数報告」と「退院サマリー作成の催促」が対象に

同院は日本医療経営実践協会の研究助成を受け、「医師・看護師等の働き方改革」をテーマにRPAの実証実験を行なった。2018年4月から2019年3月までの1年にわたった助成において、業務課がリストアップした40以上の事務タスクから「外来患者数報告」と「退院サマリー作成の催促」という2種類の業務を選定し、2か月にわたって実証実験を行なった。

外来患者数の報告は毎月発生する定型業務だ。月次の患者数月報データをシステムから抽出し、数値データを貼り付け、診療年月・診療実日数などのデータも入力して完成。このデータは月報としてまとめられ、院内で回覧する重要な資料になる。実証実験では入力・計算処理の業務をロボットに置き換えることを目指した。

退院サマリーは入院患者の病歴や検査所見、入院中の医療内容などをまとめるものだ。このサマリーの早期作成が医療の質の向上につながることから、業務課は各診療科に作成を促している。実証実験では未作成・未承認の退院サマリーを電子カルテから抽出し、作成を促すメールを各診療科に自動送信。多くの時間を要してきた督促メールの処理をロボットに置き換えた。

導入効果最長1時間の業務がわずか3分に短縮できたケースも

驚異的な数値は学会発表でも大反響RPA の啓蒙、普及の一助にも期待

「外来患者数報告」では、事務スタッフが22分〜31分かかった業務を34秒〜37秒と大幅に短縮。定型業務から事務スタッフを解放できるという期待が広がった。「退院サマリー毎日の催促」では事務スタッフが24分〜58分かかっていたところ、ロボットの活用によって3〜4分に短縮している。

「数値を見ればわかる通り、ロボットが代替した作業には大幅な効率化が見られました。論文化するための統計学的な分析にはまだ要素が必要ですが、導入に向けたトライアルについて、満足のいく成果だと感じています。一連の実証データは医療業界にRPAを広めるための発表材料としても活用できています。プレスリリース、学会報告などを通し、国内外に取り組みを周知しています」

中田准教授が精力的に行っている学会発表では本研究のプロセス、検証効果を発表。医療従事者から大きな反響があり、医療業界におけるRPAの啓蒙、普及に手応えを感じている。

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CORPORATE PROFILE

社名
東京慈恵会医科大学附属病院
事業内容
医療サービスの提供
ウェブサイト
http://www.jikei.ac.jp/univ/
  • ここまでの内容に加えて下記を追加
    「今後について」
    「現場の声」
  • 印刷用PDF(フルカラー)4ページ
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